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凍樹
【講談社文庫 】
斎藤純
本体 752円
2001/11
ISBN-4062733013
石井 千湖
評価:C
やらない不倫はエロだなあ、と思いつつ読んだ。美術館の学芸員が絵画とジャズを介してトランペッターの青年と出会う。昼メロチックな設定だけど絵の描写がよくて下品にはなっていないのが好感がもてる。ただ、主人公の布結子は33歳にしては老けた印象。よくいえば古風なのだろうか。そういえばちょっと前にサブカルチャー系の雑誌で「熟女ブーム」とかいう特集があった。その「熟女」の年齢がほとんど三十代前半で愕然としたおぼえが。自分がもうすぐ30代になるせいかもしれないけど「熟女」って40〜50代だと思ってた。それはさておき、夫のキャラが薄いのにあのラストはなかろう。あとセクハラじじいがとても不愉快なのでC。
内山 沙貴
評価:B
きれいな小説だと思った。色が、音楽が、きっと心にうまく浸透していったのだろう。文章は無駄が削ぎ落とされていて、でもシャープな感じではなく、心地よい調度よさである。お話の中の絵や曲、町は、知らないのにまるで見てきたように、聞いたように頭に残る。描写はそんなに多くないのにはっきりとそれらを想像できる。わけの分からなさが全くないが、遊びがあるから堅くない。まっすぐまっすぐ話を進めてきて、最後だけ手をゆるめてぽんと突き放す。最後まで同じ調子だった。間違いのない、堅実な小説だと思った。
大場 義行
評価:C
夫に不満がありそうな学芸員、若いトランペッター、自殺した元彼氏、物わかりの良い親友。なにからなにまで全て定石通りの展開。というよりも準備万端ですという感じなのか。うわ、こんな展開なのかぁと一点を除いて驚く事なく読み終えてしまいました。若くしてこの世を去った天才画家の謎、音楽、町会議員や老画家、色々を絡んでくる事はくるけどみんな軽くて、なんだったんだろうというのが正直な所。ただ、驚いたのは、表紙裏に愛と快楽が交錯すると書いてあるのだが、これが殆どない所。確かにここまでプラトニックな感じというかSEXが無い恋愛小説だとは思わなかった。ここまで定石通りだとありそうなのに。これは確かに驚きました。
小久保 哲也
評価:C
作品全体に流れる雰囲気は、すばらしい。のだけど、物足らない。帯にもあるが「禁欲的な愛の形」というのが、物足りないのだ。別に性愛描写を求めているのではなく、でもそれが無い関係というのは、どうにも不自然な感じがする。一度も寝たことの無い相手をNYに連れて行きたいと思うだろうか?そこらへんが、どうも物語っぽくて、リアリティが無い。描写しなくてもいいから、ちゃんとすることは、して欲しい。そうじゃないと、やっぱり納得できないし、のめりこめない。逆に言えば、「性愛が無くても、こういう恋愛ってありだよね」と思わせるだけのリアリティが欲しい。全体の雰囲気は、最高なのに、残念。。。
佐久間 素子
評価:C
中身はともかく、設定に拒絶反応。地方美術館学芸員の人妻・布結子(33才、美人)、音楽業界からしめだされた才能ある年下のジャズトランペッター・檀、自殺した彫刻家志望の恋人!かーっ、よくぞここまでおハイソなキャラを配したもんだ。これまた小洒落た小道具にもいちいち神経を逆なでされながら読みすすむと、これが、割とよかった(笑)。進行は布結子の視点。後半、モラルにおさえられた衝動が熱いが、むしろ檀に対して闇雲にひかれていく前半がいい。町でみかけた似姿に思わずあとをつける布結子の妄想が、陳腐ではずかしくて切実だ。純愛というには生々しい、片思いというのはたいてい妄想で、だからこそロマンが生まれるのである。
山田 岳
評価:B
解説の池上冬樹センセが五木寛之、立原正秋の名前をもちださはるくらい著者のスタイルは古典的。そのうえ<純愛>でっせ、今どき! け’ど、読ませます。東北のとある町の美術館学芸員、布結子は柾木ススムの絵を熱心にながめていた若きトランペッター、檀に心をひかれる。柾木は薬物の乱用がもとで亡くなり、画壇から抹殺された存在だった。檀を通してジャズに近づく布結子と、布結子を通して絵画に近づく檀。そこに、奔放に生きる由紀江(布結子の親友)や、名画コレクションの寄贈をエサにスケベ心をむき出しにする老画家、松永がからむ。これらのキャラがきわだっている分、布結子の夫、浩之の印象はいまいち薄い。それだけに、この結末に「ええ!?」とおもう読者は少なくないかも。年下のジャズマンとぐちゃぐちゃただれた<恋>をして、夫とは修羅場を演ずる。ってのが、女性読者の期待する展開だと思うねんけ’ど。それを許さないのが東北の田舎町という設定なのでせう・・・。東北出身の著者らしい、つつましやかな物語。関西人やったら、こうはいきまへんな。芸術に無理解な地元町議会の議員さんたちがけっこう笑えるんだっちゃ。
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