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金のゆりかご
【集英社文庫】
北川歩実
本体 895円
2001/11
ISBN-4087473813
内山 沙貴
評価:B
地平の果てまで広がった揺れる黄金のイナホ、何重にも厚く層を固めた灰色の重たい空。ひとつの風景画の一点として描き込まれたぶれた少年の幻影。シトシトと降る雨に霞んだ道端の家々の間をすり抜けるように走ってゆくタクシー。家が、車体が雨に濡れてくすんでいる、泣いている。そして、殺す人、殺される人。やがて弾ける。すべてが恍惚と光る日に照らされて、曝されて、境界線は失われる。読んでいる間は時を忘れていた。ただ、たくさんある正解の中から無作為に一掴みして強引に結論にしてしまった感じがした。なぜこの結末にしなければならなかったのか、そこだけが最後まで引っかかったままだった。
大場 義行
評価:D
やりすぎです。あっちへぎったん、こっちへばったん。ゆりかご揺れすぎどんでん返し多すぎ。こいつが犯人だ! まだ判らないの? こいつが犯人だ! いやこの人が、なんてのを最後の章でずっと繰り返すんだもの。天才とは、血のつながりとは、教育とは、という答えのないものをテーマにした良い話だと夢中になって読んだのに、途中からミステリー色が強くなってきて、最後にはこれだもの。主人公の元天才少年(こういう設定は大好き)、博士、現時点での天才少年、天才かもしれない少年少女たち、一体なんだったんだろう、と思わせるまでのどんでんかえしは明らかにやりすぎ。読んでいる最中はわくわくしていたのに、ここまで犯人が明らかになる頃には醒めていたという小説は珍しい。
小久保 哲也
評価:C
どんでん返しに次ぐ、どんでん返し。こちらと思えば、またあちら。読み進むうちに、どんどんと作者の罠にはまっていく。どんでん返しのたびに、少しずつ深く、はっきりとしていく真実。データが提示されてからの推理を競うミステリーとは違い、謎そのものよりも、それが解き明かされるドキドキ感がたまらない。ただ、もう少し、登場人物達に奥行きが欲しかった。ストーリーだけでも充分読ませる内容だけに、その奥行きの無さが非常に残念。
佐久間 素子
評価:B
新感覚ミステリーって何のこっちゃと思っていたけれど、これが意外とぴったりなコピーなのである。カリスマ学者の設立した幼児教育センターをめぐるうわさと謎。導入部だけ読むと、このままSFにいくか、ホラーにいくかといった趣で、ミステリに収束していくとはちょっと気づくまい。学者の私生児にして、かつての天才児である野上がセンターに入り込むあたりから、真相が気になって読むのがやめられない。どんでん返しにつぐどんでん返しのラストは圧巻なのだ。天才児基樹の「野上さん、ひょっとして、まだわかってないの?」にかちんときながら、必死でついていくと、うすら寒い幻想が見えてくる。おもしろかったー。満足。
山田 岳
評価:AAA
読書意欲をまったくかきたてないタイトル(笑)。ところが中身は豪速球派(力技でねじふせる)の本格ミステリー。ラストへむかって二転三転するどんでん返しには、息が詰まって死ぬかとおもった。いや、そのまえに、なにがなんだか、わけがわからなくなりかけた。そのあげくに、この結末ですか!?
ミステリーの要素とは別に、評者には、天才少年からただの人になってしまった主人公の悲哀が胸にせまった。それにしても、こどもって、どうして、あんなにも<無邪気に>じぶんで世界を動かせると信じられるのでしょうか。<どんな幼児教育をしたところで、思春期になれば勉強が手につかなくなる><どんな天才でも勉強していなければ一流大学には受からない>これは真実です。はい。
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