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>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
エア・ハンター
【集英社】
クリス・ラースガード
本体 2,600円
2001/11
ISBN-408773353X
石井 英和
評価:B
読み進み、物語の裏面に隠されていた「謎」の全貌が浮かびはじめると、著者の、やや軽めのペンタッチからは想像もしなかったスケ−ルの大きな展開となってきたので、なかなかに血が騒いだ。時間的にも空間的にも構想は広がり、政治の闇の部分も突く、痛快な展開。が、「面白い!」と諸手を挙げて絶賛もしきれない、ちょっと中途半端な読後感になってしまったのだ。その理由の一つは、主人公たちは一方で謎を追い、その一方で、謎が明かされてはまずい勢力に追われ、という展開で話は続いて行くのだが、どうも追われる部分の比重が重過ぎるのではないか?と言うこと。主人公たちの身を案じせしめるサスペンスも、こう一本調子に延々と繰り返されると、ややくどく、読み疲れがしてくるのは否めない。469ペ−ジ。もう少し短く刈り込んだら良い作品になったのでは?
今井 義男
評価:AAA
相続人捜しという響きが新鮮である。さすが超大国アメリカ、小説ネタの宝庫だ。賞金稼ぎに似た、ある種のいかがわしさは巨大な同業者が一手に引き受け、ニックとアレックスは専ら誠実さをモットーに職務に励んでいた。その彼らが悩んだ末、賄賂と引き替えにある遺産ファイルを手にするや、事態はまさしく急転直下のダッチロール状態に。迫るFBIを右にかわし、つけ狙う殺し屋を左にいなし、徒手空拳の二人が暴く汚れた遺産の真相は…。謎のスケールもさることながら、先が予測できないプロットに時間の経過も忘れてしまう。ミステリの土壌はまだまだ豊かで開拓の余地があることを知らしめた痛快無比の力作。途中で読むのを止められたあなたは、真に強固な意志の持ち主か、よほどのっぴきならない用を抱えていたか、のどちらかだ。
唐木 幸子
評価:A
遺産の相続人探し専門の私立探偵をエア・ハンターというのだそうだ。然るべき相続人を見つければ、歩合で手数料が20%、30%と入るから、巨額の遺産を一発当てればひと財産である。そんな職業あるのかと思うが、なんと著者自身が米国でエア・ハンターを10年以上もやっていたらしい。せっかく見つけた相続人が、『あ、誰が遺産をくれたか聞かなくてもわかる。自分で検認裁判に出るから契約なんてしないもんね』と言えば、この商売、成り立たない。もしかして食えないから作家に転じたのかなあ、という疑問も湧いてくるぞ。それはともかく、本作の中では遺産総額は2千2百万ドル以上だ。エア・ハンターのニックとアレックスは非凡な調査能力を生かして相続人を見つけ出すが、そこからがさあ大変。競争相手の同業組織、FBI、殺し屋入り乱れての危険がいっぱいで、家は大爆発で吹き飛ぶし、追って追われての活劇は息もつかせない。処女作ならではの多少の読みにくさはあるが、この正月一番の面白本だった。
阪本 直子
評価:A
おお、まるでハリウッド映画。
主人公コンビは元恋人で今は親友、かつ探偵事務所のパートナー。つまり色模様でいらつかされることはなし。軽快なテンポは“ノワール”とは対極、つまりどんな危険に見舞われようと、彼等が死んだり破滅させられたりすることだけはあり得ない。徹頭徹尾の娯楽作です。邦題のつけ方も映画っぽいよね。副題がなかったら何が何だか判りませんよ。相続人を探せ、が本タイトルでもよかったような気がするけど、それだとハリウッド風娯楽作の雰囲気に響くのかな。「文学的」に書ける材料はいくらでもあるにも拘らず、一切そうしてないのが凄い。読んでる最中はハラハラドキドキ、終わったら「ああ面白かった!」で忘れられる。まさにハリウッド映画です。
ただ、そうなると税抜2600円ハードカバーのボリュームがちょっと重いかも。映画なら最高でも1800円だものね。
中川 大一
評価:B
かっこいいぞ、エア・ハンター! ハントの獲物は空気(air)でもウサギ(hare)でもなく、遺産相続人(heir)。「宙ぶらりんになった遺産から、行方不明の相続人を特定して、歩合の報酬を受けとるという仕事だ」。作中でも説明しなくちゃならないほど、本場アメリカでも珍しい職種なんだろう。全編をおおうノリは、テレビ番組で言うなら「ロックフォードの事件メモ」。犯人は陰険で残忍、探偵は軽妙でタフ。殺人や爆発も起きるけど、ストーリーが走る、主人公も走るから沈鬱な感じは吹っ飛ばされる。ただ、ていねいに読んだつもりなのに、重要な細部でよく分からないところがあってB。ともかく、清新な分野を開拓したという点で、今後の期待度は急上昇!
仲田 卓央
評価:C
相続人探しを生業とするのがエアハンターのニック。彼と相棒のアレックスは巨額の遺産を残して死んだ老人の血縁を探すうちに国家規模の陰謀に巻き込まれ……、という新しいのか古いのかさっぱり分からない設定のエンターテイメント。そこはかとなくヤル気の感じられない帯には『期待の大型新人登場』と淡々と謳われているが、これはあながちウソではない。FBIと殺し屋に徹底的に追いつめられるハラハラ具合はなかなかのもので、割と分厚い本ではあるが、飽きずに読める。内容的に深みがあるか、というとそれはやっぱり無いのだが、そこはそれ純エンターテイメントなので問題なし。「とても出来の良い火サス」っつーことでどうだろう。
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