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>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
さらば、愛しき鉤爪
【village books】
エリック・ガルシア
本体 860円
2001/11
ISBN-4789717690
内山 沙貴
評価:B
駅のホームで電車を待っていたら、きしめん屋さんの戸をガラガラっと開けて長身の白人がすっと出てきた。なんだか少しチャーミング。そんな微笑ましいお話だった。進化を遂げて人並みの大きさに収まった恐竜が、2足歩きでホクホクと現代の街を闊歩する。でもはたから見たら人間と変わらない外見だし、頭の良さも人と同じ。なんなのだそれは…なのにいつのまにか物語の世界にひたる自分がいる。しかしなんだかんだいうまでもなくこの話はハードボイルドで、気付けば結構な人死にが出ている、そんなキツめの一面もある。でもやっぱりこの恐竜の主人公の歩く姿を思い浮かべると、クスリと笑いたくなるのだけれど。
大場 義行
評価:A
ええ、こんな味ありえないと思いつつ、食べてしまうのが珍味。この本はそれに近い。密かに恐竜が人類と共存している。恐竜は人に変装していてわからない。ありなのかこの設定。間違いなく最初は数ページに一度、「ありえない」「阿呆すぎる」と誰もが思うはず。照れ隠しなのか大真面目なのか、どうしてそうなっているのか、と疑問点を説明しているのだけれども、ちょっとなあ。明らかに「ジュラシックパーク」見て書いてしまいましたという感じ。ところが、これ読み進めていくうちにだんだんと気にならなくなってきて、最後は興奮してしまうという所が恐ろしい。恐竜設定以外はきちんとした伝統的なハードボイルドだし、恐竜同士の戦いもあったりして案外スリリング。まさしく珍味的な本だったのではなかろうか。続編密かに読みたい。
北山 玲子
評価:A
すごい。ものすごい本に出会ってしまった。まさか、こんな一発ネタみたいな話で長編を書くなんて。冗談抜きでひそかに尊敬してしまった。だってこの探偵ルピオは人間に見えて実は恐竜なのだ(おまけに翻訳者の酒井昭伸氏はあの「ジュラシック・パーク」も手がけた人だ)。動物が探偵という設定のものはこれまでにもあったけれど、よりにもよって恐竜?あんな巨大な生物がどうやって、と思われるかもしれないが、ルピオは進化した恐竜なので人間と変わらない大きさだ。彼は相棒の死に疑問を持ち、真相を求めて捜査に乗り出す。謎の女が出てきたり、探偵事務所のデスクの上には請求書がたまっていたりとハードボイルド好きはニヤリとしてしまうディティールがあちこちに出てくる。登場人物の名前もどこかで聞いたことのあるものばかり。恐竜とハードボイルドをミックスさせるなんてとバカにするなかれ。小型化した恐竜たちの手に汗握る格闘シーンを満喫しながら、衝撃(?)のラストまで一気に読ませ、ほろりとさせる。まさに喜怒哀楽総動員といったところ。そりゃ、読んでいて「ん?」と思うことがあるにはあるけど…。たとえば人間の皮を装着するとき長い尻尾はどうやってしまいこむのかとか、なぜ人間に対して正体を隠してこそこそしなきゃいけないのとか、どんな進化の過程を経たのかとか。でも、この際そんなことはどうでもいいのだ。どうやら、本作はシリーズ化されているらしい。早く次を読みたい!
佐久間 素子
評価:C
人間の皮をかぶった恐竜ルビオが主人公。別に比喩を使っているわけではない。ボタンやジッパーで本当に着脱するのだ。そのものずばりのおまぬけな設定なのである。そして、相棒の死の謎を追うハードボイルドな私立探偵でありながら、性格も行動も抜け作なルビオのおこす騒動は、これまた大変まぬけっぽい。恐竜ということを抜きにしても、である。シリアスかと思うとユーモラス、ふざけてるかと思うと大まじめ。微妙とはいえバランスがとれているので普通に読めてしまうが、かなり変な小説である。ぎりぎりOKってところか。クライマックス、まさかのどんでん返しにあぜんとしたが、考えてみれば驚いて当たり前。類例あるはずないもんなあ。
山田 岳
評価:E
ドジな探偵ルビオは、人間の皮をかぶった恐竜だ。人間のドジな探偵話か、恐竜の大まじめ探偵話か(それだけで立派なパロディーだ)、どちらかにしてもらえたら、すっとストーリーに入り込めたとおもうのだが。冒頭でいきなり躓いてしまった。
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