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マップ・オブ・ザ・ワールド
【講談社文庫】
ジェーン・ハミルトン
本体 990円
2001/12
ISBN-4062732696
大場 義行
評価:A
映画、たぶん観に行ってしまうだろうな。この作品の良さは映像だけでは出せないと思うけれど、それでも行ってしまうだろうな。とんでもない容疑で刑務所に入れられてしまう妻。残された二人の娘を育てながら、悩みながら生きる夫。最初は親友の娘の死に関わった事や容疑に悩みながら生きる妻の視点。途中から妻を信じられなくなりながらも、なんとか生きる夫の視点。で、最後は妻の視点。これが巧すぎる。妻の目から写った夫、夫の目から写る妻。この二人のギャップが、最後の一文を泣かせるものにしている。というか泣きました私。自分なら耐えられるのか、信じられるのか、読者自身が試されるような素晴らしい作品だった。
北山 玲子
評価:D
現実から目を背け、人との係わり合いを避けるように生きてきた主人公・アリス。唯一安らぎを感じることのできる夫・ハワードとふたりの子供との生活は彼女にとって、砦のようなものだった。ここにいれば安心。ここにいれば自分が傷つくこともあまりない。しかし、親友テレサの子供の事故死をきっかけに、アリスの砦は崩れ、厳しい現実の中に放り込まれる。全米ミリオンセラーになったというこの小説、確かにとてもていねいに心情が書き込まれているし、所々リアルだなと感じる部分はあるのだけれど、なんだか物足りない。ていねいに書きすぎて物語に勢いがなくなってしまった印象を受ける。おまけに読んでいる側が取り残されていくような距離感があるのには困ってしまった。著者がその世界に深く浸れば浸るほど、こちらは冷めてしまう。テーマとしてはなかなか深いものがあっただけにもったいない。年が明けてすぐに読む小説が脂ぎった、濃いものではちょっと…という人にはおすすめ。
佐久間 素子
評価:C
アリスはあずかっていた親友の子どもを事故死させてしまったうえに、職場で児童虐待の疑いをかけられて投獄される。二つの事件は別のものだが、お互い影をおとしあい、アリスと周囲の人に関わってくる。それでもやはり、二つの物語を無理からつなぎ合わせたような印象はぬぐえない。ただ、この小説、人物像がすごく鮮明なのだ。自分の過失に苦しみながら、全く関係のないこと(過去の思い出とか、夫がかっこいいとか)をつい考えてしまうアリスの心の動きなんて、意地悪なくらいリアルじゃないか。夫の一人称をはさむ構成も、アリスのべたぼれする彼がただの凡人であることをあぶりだして、容赦がない。小さなエゴを見逃さない作者の目が、本書の説得力なのである。
山田 岳
評価:B
昨今のアメリカン・ミステリーといえば、会話が多くて、地の文もやたらと改行が多い。つまり見開き2ページの中にやたらと空白が多い。ところが本書はどうだ、活字がぎっしりと詰まっている! 著者は学生時代、イギリス文学を専攻したのかもしれない。育児ノイローゼになりかけている女性の日常を描いた導入部で、物語の世界にさっと引き込まれる。ヒロインは教養ある女性を自認しているのに、周囲から見るとただのエキセントリックという、視点の転換もみごと。ある事件にまきこまれた人たちの内面を描いた純文学です。
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