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ダイヤモンド・エイジ
【早川書房】
ニール・スティーヴンスン
本体 3,000円
2001/12
ISBN-4152083859
石井 英和
評価:E
サイバーパンク以来、SFが入り込んだ袋小路を象徴するような一作だ。SF界の「トレンド」として認知された小道具各種を総動員して細部を飾りたてること、それのみに腐心して、ろくなドラマのうねりも生み出せず、狭い世界へ狭い世界へと自ら入り込んでしまっている。これが最前線なのか。SFよ、まだそんなところにいるのか。悲しいよ。なんて感想をもらすと、「あ−あ、旧世代の感想」とか言われるのかも知れないが、フン、こんな重箱の隅の満艦全席みたいなせせこましい作品を聖典と伏し仰ぐ羽目になるより、なんぼかマシです。過去の遺物と言われるほうが。ワシの思い出の中のSFは、こんなのとは比べものにならない壮大なロマンを奏でているんだ。それにしても著者の旧態依然たる<エキゾティックな東洋>観には呆れた。珍しいよ、いまどき。
今井 義男
評価:C
飛影の邪眼とコブラのサイコ・ガンを足して二で割ったようなスカル・ガン。それと恐竜の王を決定する挿話。面白かったのはその部分のみ。バラード以降SFに訣別し、記憶力、解析能力を著しく欠くいまの私に、この先鋭的な小説はまるで唐人の寝言だ。わかりにくいシステムの説明と造語の氾濫に、アナログ頭はあえなくフリーズの連続で、物語がいっこうに加速しないのである。多すぎる枝葉に、焦点がなかなか定まらず、散漫な印象に終始した。仮想世界の約束事に順応できない私も私だが、大原・岬コンビの仕事を見習って、もうちょっと敷居を低くしてもらえないものか。それが無理なら《プライマー》で読ませてほしい。それもだめなら、せめてスカル・ガンだけでも装着したい。装着してどうするそんなもの。
唐木 幸子
評価:B
<若き淑女のための絵入り初等読本:プライマー>がこのSFの最も魅力的な新規な概念だ。生きた子育て絵本のようなもので、4歳の少女を対象として、読者の環境に合わせてストーリーを展開させて何年もかけて育て上げる。少女が開くたびにそこには少女が聞きたい物語が始まるのだ。当然、少女の気質によって教育成果は明らかに異なってくる。戦う淑女として最も誇り高く育っていくのが主人公のネルだ。このSF、わざわざナノテクノロジーというような言葉を使って小技を繰り出しすぎてウルサイ感じもある。途中で放り投げたくなった人は、ネルとプライマーの関係以外は読み飛ばしても良いかな。しかし私は、ここに書かれている内容は、多分この本でなければ出会えないような気がして、飽きずに最後まで読めた。実に1週間もかかったけど。欲しい、私も欲しい、<若くない淑女のための・・・>が欲しい。私の目の前の多くの困難や迷いを素早く話に取り入れて、それらを打開する画期的な指針を示しつつ、戦う勇気を与えてくれるプライマーを。
阪本 直子
評価:C
小説の評価というものは、どこを重視するべきなのだろう。人物造形、ストーリーテリング、文章力? ジャンルごとに大事な点もある。歴史ものは時代考証が大事だろうし、ミステリは何よりも「謎」や「事件」の説得力だ。SFは何だろう。作品世界の設定の仕方、になるのかな。
で、本書。SFです。ストーリーには引き込まれた。キャラも魅力的だと思う。設定もユニークだ。だけど。
この小説が描く未来では、思想や宗教の掟が厳しい〈種族〉や〈部族〉は、みんな現在のアジアやアフリカや南米諸国。清朝末期と文化大革命下中国を合わせたみたいな《沿岸チャイナ共和国》と《天朝》。破壊活動をやってる集団の名前は何と《義和拳団》だ。で、大英帝国、もとい《新アトランティス》の強大さ豊かさヴィクトリア朝風マナーは、結局のところ手放しで肯定。
たかが作り話の設定に大人気なさ過ぎる? なくて結構。ムカついたよ、マジで。
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