本のバーテンダーこと「ブックテンダー」、渋谷に期間限定で登場

 渋谷・青山学院裏手のギャラリーバー「上海俱楽部」で、「BOOKTENDER」というイベントが開催中です。

 「ブックテンダー」とは「ブック」と「バーテンダー」をかけた言葉。バーテンダーが客に合ったカクテルをチョイスするように、本好きな人が「ブックテンダー」となり、自分のお気に入りの本を紹介。その本への熱い思いなどを書いた推薦文とともに、バーの本棚に飾られています。

 もともとは、デザインや飲食などの分野で活躍する人材を育成する専門スクール「スクーリング・パッド」の卒業企画として2009年に開かれたもの。今回はその2回目で、会社員、デザイナー、映画監督など7人のメンバーが「ブックテンダー」となっています。

 テーマは「山ガール、岳メン入門」「ホワイトデーに本を贈ってみたりする」「この人のココがすごい」「眠れぬ夜に開く」など、ブックテンダーによって様々。イベント開催中は本好きが集まるため、テーマ以外の本の話題で盛り上がることもあるようです。

 期間中は、本にちなんだドリンクやフードも提供。『長いお別れ』(レイモンド・チャンドラー著)のギムレット、『神様のボート』(江國香織著)の「シシリアンキッス」、『機動戦士ガンダム』の「シャア専用ラム」(各700円)などのドリンクや、村上春樹作品や安倍夜郎のコミック『深夜食堂』に描かれているフードメニューも登場する予定です。

 書店でもなく、メディアでもない、本を楽しむリアルな空間。カフェで一人のんびり読書もいいですが、本を肴にお酒を飲んで、少しにぎやかに楽しい時間を過ごすというのも素敵なことかもしれません。

 イベントは3月13日まで。

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