作家による被災地支援「復興書店」が第2回イベントを7月28日開催

作家たちが立ち上げたプロジェクト「復興書店」

 被災地の復興支援のために、作家たちが立ち上がったプロジェクト「復興書店」が、7月28日に『Words&Bonds-Event Vol.2』を開催します。主宰の島田雅彦をはじめ、作家の朝吹真理子、江国香織、角田光代などが参加して行われます。

 「復興書店」は、作家たちにサインやメッセージの入った自著を提供してもらい、それをプレミア本としてウェブ上で販売。「本を買えば、募金したことになる」というシステムの被災地支援です。

 復興書店店長の島田氏は東日本大震災後、ただ祈るしかない自分を歯痒く感じていたといいます。そして、作家にできることは何かを考え、この取り組みをスタート。震災後は表現活動が沈滞することを指摘したうえで、こう話します。
 「コトバはうまく使えば、絆を育むことができます。コトバを発信し続けることで孤立する被災者に寄り添うことができれば、作家冥利に尽きます」。

 賛同した作家やエッセイストなどは現在、約120人。本の販売のほか、作家たちが無償提供する作品が読めるメールマガジン、ウェブマガジンの「Words&Bonds」も発行しています。

 イベントは7月10日の初回に続き、2回目。映画監督・安藤モモ子と山崎ナオコーラの対談のほか、作家たちが自身の作品を朗読し、ミュージシャンの渋谷慶一郎と灰野敬二が音楽でそれを演出する「Voice Collection Improvised」で構成される予定です。こちらに参加するのは、青山七恵、朝吹真理子、江国香織、奥泉光、角田光代、島田雅彦、山崎ナオコーラら、いずれも当代きっての人気作家ばかり。東京・六本木ヒルズのヒルズカフェ/スペースにて、19時~22時に開催予定です。

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