豆腐が湿布になる? 奇妙で便利な「江戸ちえ」

江戸ちえ
『江戸ちえ』
中経出版
1,296円(税込)
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 「風邪をひいたらネギを首に巻く」「梅干しをお弁当に入れると抗菌作用がある」など、昔から伝えられる暮らしの豆知識はたくさんあります。そうした暮らしに役立つ知恵袋、実は江戸時代にも多くあったことをご存知でしょうか。

 江戸時代頃の暮らしの知恵をまとめた書籍『江戸ちえ』(西田知己・坂野りんこ)では、江戸時代ならではの知識から、現在も使えそうな生活術までが紹介されています。

 今でも使えるものとしては、塩と炭酸水を使ったしみ抜きが掲載されています。しょう油や、現代ならワインで染みをつくってしまった時に効果的な方法で、まず染みの上に塩をたっぷり盛ります。その上を、炭酸水を含ませたおしぼりで叩くと染みがとれるというのです。実生活の中で役立ちそうな知恵ですね。

 また、江戸時代特有のものとしては豆腐を使った湿布があります。これは木綿豆腐をすり潰し、おろししょうがと混ぜ合わせ、小麦粉を混ぜて耳たぶくらいの固さにしたものをキッチンペーパーで包み、さらにガーゼなどの薄い布でくるんで作ります。これを痛みを感じる部分や、頭に貼るのだそう。38℃以上の高熱や炎症、頭痛などに効果があると言われています。今やろうと思うとなかなかの手間ですが、当時の様子がリアルに感じられる生活術ですね。

 さらに江戸時代と言えば、一大文化を築き上げた時代でもあります。最近ではその文化などの詳しさを認定する「江戸文化歴史検定」なんていうものや、江戸時代に特化した展示も多く行われています。11月20日には、江戸文化をフューチャーしたイベントも開催。それが「~"江戸の文化"と"江戸の音楽"~ ―五代 常磐津文字兵衛氏(トークと演奏)による"江戸の職人や庶民の生活と文化、芸術(音楽)"を探る企画―」と題されたイベント。江戸文化と音楽に焦点を当てたイベントで、常磐津節の唄と三味線から、当時の街の人々の生活や文化を知ることができるのだそう。イベントには江戸時代から続く常磐津節の三味線方、五代目"常磐津文字兵衛"氏が登場。また江戸文化に精通したフリー・アナウンサーの西岡麻生さんが江戸時代の世界を案内してくれます。イベントは18時から、CAY・青山で開催予定。

 今、にわかに注目を浴び始めている江戸文化。書籍や展示、イベントから、その奥深さを改めて知ることができるかもしれません。

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