オタクが最も輝く3日間 腐女子の「コミケあるある」

腐女子あるある
『腐女子あるある』
かつくら編集部
新紀元社
1,080円(税込)
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 8月10日からの3日間、東京ビッグサイトで世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット84」、通称「夏コミ」が開催されました。今年の来場者数は1日目と2日目がそれぞれ21万人、3日目は17万人と、その総数は過去最多となる59万人を達成。鳥取県の人口が58.57万人(2012年3月末時点)であると考えれば、その数がいかに凄まじいことか分かるかと思います。

 今や夏休みの恒例行事となったこの夏コミ。足を運ぶ人の多くはいわゆる「オタク」と呼ばれるアニメ好きの人々ですが、意外にも女性の参加者の方が多いということをご存知でしょうか。2008年2月にコミックマーケット準備会が公開した資料によると、一般参加者のうち女性が57%、男性が43%、同人誌を販売するサークル参加者に至っては女性が71%、男性が29%と圧倒的に女性参加者の割合が高いことが分かります。

 最近はメディアでもアニメや漫画好きの女子が取り上げられることも増え、「オタク女子」が世間で注目される機会も多くなりました。中でも何かと話題に上るのが、単なるアニメ好きではなく男性同士の恋愛模様を描いたBL(ボーイズラブ)作品や妄想で"萌える"オタク、いわゆる「腐女子」です。特殊な趣味であるが故に何かと謎の要素をはらむ彼女たちですが、書籍『腐女子あるある』にはそんな腐女子たちの生態が事細かに解説されています。

 普段は「恋の歌はすべて好きなキャラに当てはめて、場面を想像して泣く」や「楽しげな男子ふたり組がいたら、とりあえず会話に耳をそばだてる」など、ひっそりとその趣味を楽しんでいるようですが、コミケになると急に行動的になるのが腐女子の特性。同書の中でも「(目当ての同人誌を購入するための)必要情報の書き込みを終了した配置図=宝の地図を前に当日のシミュレーションは欠かせない」や「(会場内を)何かに追われてんの!?ってくらい、みんな歩くのが早い」と紹介されており、その行動は驚くほどアクティブなんです。

 そんな彼女たちが一年のうちで最も輝くイベントであるコミケには「ボランティアスタッフたちの誘導が非常にユニークである」など、腐女子でなくとも一度会場に足を運べば「あるある」と思える鉄板ネタもたくさんあります。更に毎回その年ならではの伝説やネタが誕生するというのもコミケの醍醐味。例えば今回の夏コミでは携帯電話会社のauが車載型基地局をアニメキャラクターのステッカーを装飾して"痛車"仕様に仕上げたり、大勢の人波の中でも電波が繋がるよう「人間Wi-fi」を会場内に放っていたことなどが話題になりました。

 今や日本の風物詩ともなりつつあるコミケ。次回の開催は12月29日からの3日間の「冬コミ」です。まだ足を運んだことのない人はぜひ参加して、現地に行ったからこそ楽しめるコミケあるあるを探してみてください。


【関連リンク】
「人間Wi-fi」に「痛基地局」...夏コミに今年、auが本気を出してきた(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2137644957162331201

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