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ららのいた夏
【集英社文庫 】
川上健一
本体 667円
2002/1
ISBN-4087474003
石崎 由里子
評価:C
自分の高校生時代を思い浮かべると、暗かった。未来設計図を描いてはみるものの、なりたい自分と、そこに届かない自身の能力不足を憂い、その先の人生を思って恐怖感に襲われた。満身の力で不安の塊を押しやっても、手のひらからあっけなくあふれていく不安は、すぐにアメーバのように押し寄せていた。暗かった〜。今の方がよっぽどラクです、生きるの。
だからというわけではないけれど、この本の登場人物たちにはどうにも感情移入できませんでした。ことあるごとに「キャハハ」と笑う明るく元気な女の子。今時こんなに単純、明朗な女子高生はいますか。周りの人たちも野球、歌手と、次々に夢が実現していく。ステップアップしていく過程の努力もさほど感じられないし、話の展開自体とんとん拍子すぎて、ラストの意図を汲み取ることができませんでした。
大場 義行
評価:A
これはつぼに入ってしまい、最後には号泣しつつ、しかも、読後感はさわやかという小説でした。かつて存在していたような、さわやかな青春スポーツ漫画という感じ。今は余り見かけないかな。ジャンプやマガジンによくあったけどなあ(ふと「空のキャンパス」が読みたくなるような)。登場人物を絞りつつ、みな明るいキャラクターが魅力的で、展開も単純にして明快。これが逆に最近にはないので良かったかもしれない。最後もこうなるだろうと判りつつも、ららの明るいキャラクターや、セリフ廻し、デハハ、スッスッ、ハッハッで全部許してしまえる。懐かしいような、会いたかったような、そんな小説だった。
北山 玲子
評価:E
んー、なんだか昔の吉永小百合主演の映画を見てしまったような気分。それとも10代の頃の日記を今更ながら見つけてしまった時のあの居たたまれない気持ちに似ている。読んでいてとても恥ずかしくて正直、耐えられなかった。こういう毒もなにもない小説は自分の中でどう捕らえていいのかわからない。ものすごく遠くに置いてきてしまったものをいきなり見せ付けられて戸惑ってしまう感じだ。途中でなんとなく結末が見えてしまったのでラストは「ああ、やっぱりね」という感じ。自分のなかではららちゃんのように、ものすごいスピードでサーッと通り過ぎていった小説に過ぎない。でも、例えば、少女たちのくだらないお喋りの後の笑い声、朝日に照らされて凪いでいる海、打たれてしまったホームランの空しく響く音、走りながら過ぎていく風景、と、そういう視覚や聴覚に訴えてくるものが読み手のそれぞれの“あの頃”をふっと思い出させる小説なのかもしれない。
操上 恭子
評価:B
久々に清清しい青春小説を読んだ。ストーリー自体はまるで一昔いや二昔前の少女マンガのようだが、現代的な視点も随所に見られる。まず、主人公ららが陸上部への入部をかたくなに拒否し、自分の楽しみのためだけに走ろうとするマイペースなところがいい。それを見守る語り手の純也が、鍛え上げたスポーツマンである自分よりも足の早い女の子の存在を素直に受け入れるのもいい。変な男のプライドみたいなものが邪魔しないのが気持ちいい。「焼酎オン・ザ・ロックンロール」の歌詞もブっ飛んでいるし、ららの友だちの女の子たちやゴルフじいさんなどのわき役たちも魅力的だ。
マスコミ批判も出てくるし、高校野球に対する批判的な視線もある。様々なサイドストーリーを適度に盛り込み、気持ちのいいエンターテイメントに仕上がっている。ただ、後半の話し運びが少し唐突な気がしたのと、いつも笑っているららの白痴っぽさが気になった。
佐久間 素子
評価:C
うーん、ビミョーだなこりゃ。正直、ららに反感スレスレなのだけれど、それを言うのはかなり人非人な感じなのだ。ラストがラストだし。走るのが好きで、好きに走って突拍子もない記録を出す才能も、お茶目でまっすぐな性格も、ファンタジーかと思うほど爽やか。好きだから一生懸命練習してるのに負けてしまう轟さんの気持ちも、いつもおどけている千香の気持ちも、そりゃ、ららにはわからないだろう。わかられても嫌味なのだが、どちらにしても残酷だな、と私は思ってしまう。もっとも、好きで走っているだけあって、走るシーンは本当に気持ちがいい。何も考えずにこの気持ちよさを堪能できればそれにこしたことはない。フルマラソン、恋する二人のデッドヒートは、名場面だ。
山田 岳
評価:B
キャハハハッと笑いながら走るヒロインららのキャラクターがきわだっている。小説としての細かい欠点をすべてチャラにして、お釣りがくるほど。こんな高校生活をおくってみたかった。マラソンの呼吸法は、吸うよりも吐くほうを先にしたほうが楽ですよ、川上さん。でも、「ハッハ、スッス」ではごろが悪いか。ラストが泣かせます。
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