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(上)
(下)
エリコ
【ハヤカワ文庫JA】
谷甲州
本体 700円
2002/1
ISBN-4150306869
ISBN-4150306877
内山 沙貴
評価:C
陰のあるキレイな顔に、主張を惜しまない整った身体一つで、エリコは表舞台にデビューする。密度の高いピンクのライトと濃度の高い甘ったるい空気が交錯し、気怠さと毒々しさと幻惑と暴力の分子が蔓延したナイトクラブのホールで、キレイな足を強調しながらカッカッとヒールを鳴らす。客は日本の警視庁と上海のマフィア。ミステリアスな全体像は最後の最後まで明かされないまま、何も知らない主人公は自ら踊る。命を賭して。主人公が悲愴的でないから読んでいて楽しいお話だった。SFを未来が舞台のバイオレンスで描いたような小説で、読者の好みが分かれるところである。
大場 義行
評価:C
エリコはピンチから逃れると、自分から謎に首を突っ込んで結局捕まり、いやらしい事をされてしまう。で逃れると、以下繰り返し。どうしてもこのパターンの繰り返しに疲れてしまった。未来設定もいまいち最後まで見えてこなかったし、登場人物も多いわりには途中から出てこなくなったりと交代が激しい為に、みなパッとしなかった気がする。他にも設定を詰め込みすぎている感じがしてしまい、中国黒社会、日本の警察、クローン、遺伝子、性転換、コンピュータによる疑似人格という面白そうな設定すら薄く感じてしまった。なにより谷甲州の軽い文体が気になってしまい、重いわりには余り残るものが少ないSFだったのではないだろうか。
北山 玲子
評価:E
日本のやくざに中国系マフィア、国家の秘密プロジェクト。まるで馳星周とクーンツをミックスさせたような話。サスペンス仕立てなのでSFが苦手な人にもサクサク読めるはず(実際私がそうでした)。テーマも遺伝子工学という現実世界でも身近になってきた問題だけにとっつきやすいだろう。けれどいまいちピンとこなかったのは文章が硬すぎるせい?いや、硬いというか理科系だなと思わせる文章なのだ。サスペンスはもっとリズム感のある文章で読みたいと、偉そうな事思うのは私だけだろうか。棚橋や源爺といった私好みのキャラがでてくるのは良かったが、主人公エリコの存在が薄いというか、曖昧な感じ。途中から、いったいエリコは何をしたいのかわからなくなって、官能シーンのためだけに用意されたキャラにしか見えなかった。まあ、その官能シーンもいかにもおじさん達が喜びそうな官能小説にありがちな描写だが、今更30女はそんなことでジタバタと驚かないのだ。
佐久間 素子
評価:B
SFだからとみがまえる必要はまるでなし。文章も簡単だし、多彩な登場人物や設定等、サービスも満点。ラストまで一気だ。SFって何でもありなんだ・・・と、蒙を啓かれました(笑)。性転換手術で高級娼婦となったエリコが、かよわきヒロイン。次々事件に巻き込まれ、次々ひどい目にあわされるのだが、めそめそ泣いても、必ず立ち直るのが頼もしい。大阪から上海へ、さらには月へ、舞台は広がる。かよわくても、立派なハードボイルド、あるいは、懲りないキャラなのである。さて、噂の官能シーンだが、確かに多いので、電車で読むには注意。クローン3Pには仰天したけれど、これもエリコの人徳で難なくクリアだ。
山田 岳
評価:A
おもてむきは近未来SF小説だが、本質は「くの一忍法帖」、映画なら成人指定。これだけの理由で<A>をつけてしまうのは評者のスケベ心?22世紀でも大阪弁は健在のようで、大阪府警黒木警部の会話が妙にリアル。対照的に東京のシーンはおもしろ味に欠ける。関西出身の著者やさかいしゃあないな(笑)
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