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ダーウィンの剃刀
【早川書房】
ダン・シモンズ
本体 2,300円
2002/1
ISBN-4152083913
石井 英和
評価:D
どうやらこの世には「ウンチク系」とでも呼ぶべき小説群が存在しているようだ。まず、派手なカ−・アクションが始まったが、それもつかの間。後は延々と、「この小説にはラブ・ロマンスも含有されております」とのサ−ビスを成立させるためだけに登場した女性捜査官を聞き役に、主人公が得々と自己の専門分野、交通事故調査に関するウンチクを並べ立てる事にペ−ジが費やされる。それらウンチクが、物語の本線と巧妙に響きあっているとは、私には到底思えず、それらを排除した後の物語の骨組みは、なんとも貧相なものである。ひょっとして著者は、並べ立てたウンチクと戦闘シ−ンをつなぎ合わせる事でしか、小説を構成出来ないのではないか?との疑いは読み進むにつれ、増すばかり。「ベトナム体験」等々の主人公の内面描写も、もっともらしいようでいてつぎはぎだらけだ。
今井 義男
評価:B
事故現場の検証がすごい。主人公ダーウィンの仕事振りは、素人の及びもつかぬことばかりで、強烈な磁力がある。会話も気が利いていて、リンカーン・ライム的な厭味がないのも美点だ。交通事故を偽装して荒稼ぎする大規模な詐欺集団。この連中の手口がまたひどいのなんの。相手にとって不足なしである。巧妙な犯罪を専門知識で追い詰めるパターンは、考えただけでもぞくぞくする、と思っていたら……なんだなんだ、敵は直に攻撃してくるではないか。乱暴というか掟破りというか、えらくアクティブな展開だ。結局、緻密なのか大雑把なのかよく分からない組織のために、戦いはどんどん大味な活劇になり、頭脳戦の妙味は木端みじんに四散してしまった。
唐木 幸子
評価:B
こういうサスペンス・アクションを読むとき、主人公の男性が自分の好きなタイプかどうか、ということはその読後感を大きく左右する。私の場合、その男が仕事が出来る男かどうか、ということが重大ポイントだ。お腹が出ていて妻に逃げられた中年で飲んだくれで性格が暗くても良いのだ、仕事ではメッチャ腕が立ちさえすれば。そういう意味で本書の主人公、ダーウィンは余裕で合格だ。事故現場調査員と言うと地味に聞こえるが、実際は類稀な運転度胸と冷静な頭脳と経験がないと出来ない最先端の技術職だ。おまけに彼は大金持ちで容姿も素敵らしい。これは実は私にとっては余計なポイントだ。女性関係は後手後手になるような硬派の男の方がいいなあ。何しろダーウィンは格好良いから、シドのような魅力的な女性が呼ばなくても傍に寄り添って来る。この展開は少々鼻白むので、それなりに面白かったけどBだな。
阪本 直子
評価:D
突然殺されかけるが、心当たりはない。しかも返り討ちにしたことを殺人の罪に問われそうになる。例えばディック・フランシス描くところの主人公がこんな目に遭ったなら、他人には自制心を保って接しつつも頭と心はフル回転、怒りと恐怖、疑問と困惑がたっぷり描写されることでしょう。しかるに本書の作者並びに主人公ときたらとっても冷静。彼がいかに優れた専門家であるか、いかに裕福で趣味が良いか、いかに亡き妻子への愛が美しいか、延々とそれをひけらかし続ける。お陰でちっともサスペンスになりませんのだ。当意即妙を狙った会話は愚劣極まりないし……何か完全に勘違いしてるぞこの作者。
悪の組織を支配するのはロシア・マフィア。但し登場するのは下っ端の殺し屋だけで、大物には顔も名前もない。騙され殺される、愚かでか弱いだけのアジアからの移民達。全面肯定される海兵隊の人殺し術……たった今ハリウッドで映画化するのに最適の本。けっ。
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