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>> 本やタウン
ウォーターランド
【新潮社】
グレーアム・スウィフト
本体 2,600円
2002/2
ISBN-4105900293
石井 英和
評価:D
作品の中において過去と未来が錯綜する設定があり、なぜかウナギの生態に関する記述が差し挟まれ、さらにさらに、気まぐれに選びだされた人物やら事物やらに関する思わせぶりな独り言が延々と続く。500ペ−ジ以上。典型的なパタ−ンだ。ああ、こういう小説って、あったよね。意味ありげでいて、何も無し。20年以上前ならナウかった、みたいな小説をいまだに書いている奴がいるのか、と辟易しつつ訳者あとがきを見れば、20年前の作品でした。そういうものだ。ああもう、いい加減にしようよ。この種のひねた文学青年の自己陶酔など、時の流れの中に放り出しておけばそれでいい。勝手に消え去るでしょう。こんな風に20年も経ってからわざわざ掘り出してくる事もなかろうに。
今井 義男
評価:D
辞職を勧告された歴史教師トムの断片的な回想が延々と続く難儀な小説である。思うに反抗する生徒プライス、校長ルイスの二人に迫力が足りないのが、現在進行のドラマをつまらなくしている大きな理由だ。人口に膾炙する情報としての歴史に意味なんかない。ほんとうに知る必要があるのは、歴史の埒外に放置された累々たる怨念だ。そのことをこそ歴史教師はプライスに、校長は歴史教師に、教えなければならなかった。そしてプライスは語るべき歴史を持たなかったディック・クリックの代わりに、この自説に酔いしれる歴史教師を糾弾しなければならなかった。饒舌で空虚な文学と、言葉足らずで独善的な学術論文ではどちらがより罪深いか。答えは前者である。なぜなら、私が論文のために時間を費やすことは生涯ありえないからだ。
阪本 直子
評価:AAA
妻が起こした嬰児誘拐事件のために、教壇を追われようとしている一人の歴史教師。彼はフランス革命の授業を放り出し、生徒達に自分の故郷の話を聞かせている。イングランド東部の低湿地帯、フェンズのことを。排水と干拓の歴史、先祖の物語、そして少年の日の妻との恋の、思いがけない顛末を。「むかしむかしあるところに……」
という筋だと言うと、余りにも乱暴なのだ。そもそも彼は、どうしてこんな話を始めたのだろう。行きつ戻りつする物語は、妻の行為に対する「なぜ」にいつしか迫ってゆく。けれど勿論、弁解や釈明が目的なのではない。
より悪くなるばかりの現代の世界、〈いま、ここ〉への不安にかられ、歴史に、過去に何の意味があるのかと問う生徒。彼の物語はそれへの答だ。最悪の〈いま、ここ〉を経験した後も、尚も人生は続くのだから。歴史が、過去の物語があればこそ、人は生き続けてゆけるのだ。
お薦めします。2600円は高くないよ。
谷家 幸子
評価:E
ほんとにほんとに退屈だった。
いやもう、悪いんだけど、近年こんなに読むことが苦行だったことはない。
だけど、なんだかいろいろ賞を取ってるみたいだし、「最高傑作」とか帯に書いてあるし(私は小学生かい!)、そんなはずはないんだ!と自分に言い聞かせながら読み通した。
しかし、やっぱりつまらない。
歴史教師が教え子たちに語る、という形で描かれる一族の歴史、郷土の成り立ち、少女時代の妻との恋、殺人事件、頭のよわい(ジャガイモ頭って表現はどうなんだろう、差別うんぬんなどではなく、そこには情感が何も感じられなくて、私には抵抗感がある。)兄とのやりとり。
これが、これでもかというくらいに濃密に書き込まれていて、かなり辟易させられる。
どれかひとつ、少なくともふたつに絞ったうえで、もっと現在の視点に立ったストーリーが組み立てられていれば、部分的には面白いと思えるところもあったんだけど。
どこにも接点を見つけられないままの読書はつらいっす、はい。面白かったという人の接点はどこだったのか、ぜひとも知りたいものだ。
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