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鳥姫伝
【ハヤカワ文庫FT】
バリー・ヒューガート
本体 740円
2002/3
ISBN-4150203083
大場 義行
評価:AA
西洋人が書いた中国系ファンタジーなんて、ぜったいにあり得ない。西洋人がそばをうったって、それが美味いはずがない。なんて偏見で障壁を作っていると、途轍もなく勿体ないという事が判った。少々偏見が取れるまでページがかかったけれども、この力量、読めばわかるはず。きちんとではないにせよ、中国の歴史伝説をふまえ、その上で法螺話を吹くという中国系の伝統にものっとっているし。ラストもまた悲しくもあり、美しくもあり、少し涙目になりました。この委員会をしていて、これほど本の雑誌に感謝した事はない。なにせ自分では最初に書いたような偏見の為に、絶対買わなかっただろう。この本に出会えた事はある意味幸せだと思う。続編待ちます。
北山 玲子
評価:D
内容はよくある冒険ファンタジーだが中国の伝奇や伝説によくある、あっけらかんとしているのにどこか残酷という雰囲気は伝わってくる。でも正直この作品が世界幻想文学大賞受賞というのは本当?中国を舞台にした話を西洋人が描いたというのがポイント高かったのかなあ。村の子供たちを救う大力参の在り処を捜す謎解きの部分が纏まりが悪いというか、トンデモ本を読んでしまったときの危うい感じと似たものがあった。でもじいさんキャラ好きの私としては老賢者・李高の存在を無視することはできない。助けを求めに来た少年に向かって「金!」だの「酒!」だのダダッ子のようにわがままを言うは、雷雲の中を飛んでみたかったと大はしゃぎするは、なんとも生き生きと描かれている。主人公の少年よりインパクトが強くて、いったい少年は何のために居たの?という気がしないでもなかったが。この李高じいさんは迷宮の中でも少年に背負われて迷いもせずに方向を指示する。方向音痴の私はこんなじいさんがナビゲイターとして欲しい。
操上 恭子
評価:B
アメリカ人が中国を舞台にして書いたファンタジーということで、不信感を持って読み始めたのだが、それは杞憂だった。序盤はあまりファンタジーらしくない。アメリカ人は中国のお話というだけでファンタジーを感じるのかなとまで思ったのだが、あれよあれよと言う間に話はエスカレートしていく。老賢者(お師匠)と若者(弟子)が連れ立っての宝探しというファンタジーの基本形を押さえ、難問をクリアするとまたすぐ次のステージの旅が始まるというロール・プレイングな展開、そして壮大で幻想的なエンディング。さらには次回作への微かな予感。程よいユーモアもちりばめられている。完璧なファンタジーだ。戦いの場面がないのがゲームファンには物足りないかもしれないが、まあ多少のお色気もあるしいいんじゃないの。あんまり道徳的でない所も魅力的。日本人にとっても中国は太古からお伽の国だからね。
佐久間 素子
評価:A
アメリカ人が書いた中国ファンタジィというのが、まずうさんくさい。読み始めたら、人をくった訳が飄々と、さらにうさんくさい。このうさんくささが、魅力に変わるまでに、さして時間はかからない。想像力過多のアメリカ人が、中国という異文化に刺激され作り上げた、破天荒で色とりどりの、そこは唐代のパラレルワールド。もう楽しむっきゃないでしょう。奇病に倒れた村の子どもを救うために、少年は老賢者の力をかりて、幻の薬草を求め旅に出る。作者より訳者よりうさんくさい老賢者と、海千山千の強者、かわいいばかりではない姫君、魔物に幽霊、もう何でもありだ。笑ったりしんみりしたりして冒険をともにしているうちに、世界のからくりが見えてくる。盛大な謎解きのあとに訪れる大スペクタクルのラストシーンはまさに圧巻だ。そしてこれは、まれに見るロマンティックな結末でもある。うっとり。
山田 岳
評価:C
中国を舞台にしたアナザー・ワールド冒険小説。なんとなく「インディー・ジョーンズ」っぽくて、現代中国人作家のアクション時代小説にもノリが似ている。描写の美しさ、という点では、小野不由美には負るな。
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