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李朝 暗行御史霊遊記
【角川書店】
中内かなみ
本体 1,500円
2002/3
ISBN-4048733559
石井 英和
評価:B
李氏朝鮮の世が生き生きと描かれ、また、そこに忍び寄る怪異の予兆が世情によく溶け合い、なかなか見事な滑り出しである。小説全体にも風格があり、好もしい印象。集めた資料を詳細に調べあげた上で、古代の怪異談の見事な再生に成功している。だが、読んでゆくうちに、「こんな話、どこかにあったな」との思いがムクムクと湧いてきてしまうのだ。そう、この小説は諸星大二郎の「中国古代もの」の諸作品に、有り様が似ている。別に剽窃したわけではなく、「東洋の時代もの」に材を取り怪異を描こうと試みると、似たような出来上がりになってしまうという事なのだろうが。だから良くない、というのも著者には酷な言葉かも知れないが、諸星は二人は要らない。な−に、諸星作品を越えればいいんだから、と今後の著者に期待をしたい。
今井 義男
評価:C
隣国にも関わらず朝鮮半島の妖怪情報は乏しい。中国と比べると雲泥の差だ。興奮するなといわれてもどだい無理である。その入れ込みが災いした。おどろおどろしい雰囲気はよく出ているし、細部も目新しいことばかりで大変うれしいのだが、なんか行儀がよすぎるのだ。いや、暗行御史・金知龍のことではない。この手の人物は絶対堅物に限るが、配下に加えた魔物には、隙あらば寝首を掻くぐらいの性根の悪さがほしい。眼前の敵に加えて、いつなんどき寝返るか分からない従者という図式の方が、数倍スリルがあっていい。それに悪徳官吏を裁くやり方も問題である。これではまるで桜吹雪と印籠の合体ではないか。作品のスピード感を著しく損なっている上に堅苦しい。妖怪退治なんてもっとハチャメチャでいいのである。
阪本 直子
評価:B
17世紀朝鮮、若きエリートの主人公が国王から直々に賜った任務は、身をやつして地方に赴き、民情や官吏の行状を探ること。そして彼の場合は更に、鬼神・妖怪を封じるという特別の任務があった……という、乱暴過ぎるが一言で説明すると、水戸黄門と遠山の金さんと陰陽師と西遊記、でしょうかね。時代劇とお化けが好きな人、読んで損はありません。そして血腥いのが苦手な人、本書は安心して読めますぞ。死人が全く出ない訳じゃありませんが、主人公は人を殺さないし、妖怪だって無闇に滅ぼさない。力を封じて自分の手下にしてしまうのだ。今後のシリーズが待たれます。って、本書には何とも書いてないんだけどさ。でもこれだけ山ほど伏線張って、思わせぶりな台詞もそこここにあるんだもん。当然続きがあるでしょう。なかったら怒るよ。
と、楽しませてくれる本ですが、惜しむらくは文章がちょっと生硬だな。あと、イラストがあったらなあ。
谷家 幸子
評価:D
韓国版水戸黄門。以上。
ではあんまりだと思うのでもう少し。
構造としては水戸黄門なんだけど、水戸黄門的には最も重要な、「カタルシス」の存在がない。そこが決定的につまらない。
では、なぜカタルシスが感じられないのか?
ひとつ。「暗行御史」という職の持つ力に、説得力がない。王から直接任命されるから、と言われたところで、その王自体の「ありがたみ」がこっちにはぴんと来ないし。ひとつ。暗行御史たる「金知龍」という青年に説得力がない。いくら頭がいいからって、こんなペーペーにそんな力を与えてもいいのか?大体、この青年のどこがそんなに王のお気に召したかも不明だし。
ひとつ。悪役に説得力が全くない。あまりにも類型的で書割のごとき描写の羅列はギャグのようだ。
ひとつ。同じ理由で、被害者側の庶民にも、説得力がない。虐げられる者のうめきがどこからも聞こえてこない。
最後に。京極夏彦の推薦というのはずるい。
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