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悩める狼男たち
【早川書房】
マイケル・シェイボン
本体 2,200円
2002/2
ISBN-4152083999
石井 英和
評価:A
栄光への最後の列車だか知の女神だか知らないが、とにかくその辺の気のきいた風なものはすべて、宇宙の彼方にとっくの昔に去ってしまった。この愚の大地に残されたのは、性善でもなく性悪でもなく、性間抜けとでも言うべきものでしかないと正体の知れてしまった我々人類。そんな我々の同時代人たちが、それぞれが抱いたピント外れの妄想やら思い込みに翻弄され繰り広げる、壮絶にして物悲しいドタバタコメディの数々。帯に「こんな不器用な人たち、あなたのまわりにもいませんか?」などと、まるでこの本が心温まる作品集であるかのような牽句があるが、本気だろうか?こんな無残な顛末を「ちょっといい話」と受け止める感性って、なんなのさ?ラストに収められた作品に出てくる陰鬱な史跡は、こんな我々の日々が行き着く先にあるものの、先取りされた姿だろう。
今井 義男
評価:B
最初にはっきりさせておくが、これは真正のウェアウルフを扱った短編集ではないのでくれぐれも誤解のなきよう。とはいっても勘違いして買う人いるだろうなきっと。気に入った作品は、離婚調停中の男が、顔見知りの黒人少年の練習試合に付き合って弁護士との約束をすっぽかす『スパイク』、野球嫌いのベングトがそれでも伯父の古びたスパイクを履いているところがいい。『悩める狼男たち』は奇矯な同級生ティモシーが振りまく幻想と、両親の別居という現実を行き来する少年の話。ホラー好きには『暗黒製造工場で』がお薦め。『ミセス・ボックス』は皮肉たっぷりな結末がサキを彷彿させる。この統一感のない中身は《粒ぞろい》というよりは玉石混交に近い。つまるところ、好みの作品が占める比率で評価の根拠は揺れ動きそうだが、この作家の書く児童文学なら読んでみたい。
唐木 幸子
評価:D
何かこの本は日本語に翻訳しては意味がなくなる要素がたくさん含まれているのではないか、と思うくらい読みにくかった。1篇が20〜30ページ程度の短編なのだが途中で、なんだったっけ、と注意がそれて読みきれなくなるのだ。ストーリーの骨子をわざと色んなもの、例えば気取った比喩とか皮肉とか、で覆ってあるので、読んでいると前置きのあたりで退屈して目のやり場に困る!?感じであった。カバーに、華麗な文章、美しい文章、完璧な文章、等と、とにかく文章そのものへの賛辞が書かれているが、その素晴らしさの片鱗さえもわからない。前半の、『家探し』、『狼男の息子』、『ミセス・ボックス』などはそれなりに面白かったが、似たような傾向の半年前の新刊本;『マンハッタンでキス』よりも持て余してしまったので、Dにしてしまおう。
阪本 直子
評価:C
うーん、読みにくい文章だなあ。そもそもは作者の文体のせいだが、訳文の責任も結構あるぞ。いかにも絵に描いたような英文の翻訳の見本ってな調子で、つまりは日本語としてこなれがよくないのだ。
冒頭の表題作は子供の目から見た子供の物語で、ラストの1篇は怪奇もの。で、間に挟まる7編はどれもよく似てる。離婚寸前だったり離婚してたり何か問題を抱えてたりするアメリカの男達の、ちっともいいことのない日常の生活。こういう話を、「敗残者組合の古参会員」みたいな表現満載で書かれると、ちょっとなあ。もっとストレートな文章の方が、このバカで不器用なダメ男どもに親しみを持てたと思うのですが。似た話ばかりが続くというのは、それでなくても「あ、もう判った」になりかねないのです。
しかし、アメリカで結婚生活が破綻するっていうのは、相当面倒臭いことのようですねえ。
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