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燻り
【講談社文庫】
黒川博行
本体 571円
2002/4
ISBN-406273415X
石崎 由里子
評価:B
9つの作品の作中人物たちのそれぞれに、生きようとするパワーを感じる。
犯罪だろうか裏切りだろうか懸命にする。そんなことに勢力を注ぐなら、まじめに働いたらいいのに、と思うような気がするくらい、小さな犯罪を計画して、これが成功した暁には、いくらのもうけ…と勘定している様子が浮かび、人間臭くていい。
内山 沙貴
評価:C
おもしろいと思うがどこか個性がぶっ飛んだ短篇集だった。でも現実ってそんなもの。何も知らない他者は人の心理の奥深くには踏みこめない。後ろから忍び寄る影、その実態はひどく冗談じみた世間をバカにしたような、でも恐ろしい内容の会話だったりする。忍び寄って、満を期して、パンと弾けた小さな風船。何が飛び出してくるかわからない人生の縮小図。いつだって嘘みたいな変遷、バッタみたいに折り重なって解けない解せない糸になる。現実離れした、でもどこにでもありそうなお話たち。そして大きな手でさっと掠めて白鳥の様に優雅に攫っていく…そんな大空に大手広げるみたいな爽快さがどの話の最後にも待ちうけている。スピーディに読める短篇集だった。
大場 義行
評価:B
登場人物のちんぴらや殺人者にほんのちょっとした犯罪者。皆たいした事ないんだけれども、面白いキャラクターたちだ。それに各物語の最後の一文が皆素晴らしい。なんというか、さらりとしていて、逆に余韻があったりもして。確かに短すぎて物足りないのだが、これはもう会話やラストの一文の良さを楽しむと割り切るしかない。そうやって読むと、黒川博行の芸は深くて面白い。
北山 玲子
評価:D
取るに足らない、といっては失礼だがとにかくそんな小悪党の小悪党らしい姿を描いた短編集だ。日常のちょっとした謎を描く作品があるが、これは関西を舞台にした夢だけは大きく持った小悪党どもの日常のちょっとしたいざこざを描いたものだ。どーしようもない奴らばかり出てきてはどーしようもなくみっともない結末を迎える。いくつかの話はなんとなく結末が見えてしまって驚きや、落ちが無くてちょっと消化不良気味だったけど、読み終わった時「まったくもう、ばかなんだから」と微笑ましさすら覚える自分に驚いた。ただ、内容云々というより気になったのは帯のコピーだ。「シノギを削る暗躍死闘」「痛快ハードボイルド」大げさ過ぎる…。痛快か?むしろタイトル通り、燻ったぞ。ていうか、そこがこの作品の持ち味ではないのか?やはり、本は帯の言葉など信用せず自分の感覚で選ぶものだということを改めて実感。
佐久間 素子
評価:C
私はネイティブではないのだが、関西歴は丸9年、大阪だけでも5年目を迎えているので、自分では使えないにしろ、関西弁に違和感はない。ないはずなのだが、読みづらかったなあ。聞くと読むではやはり違うのだろうか。下手な俳優がしゃべっているように思えるのは、私の脳内音声変換装置がへっぽこなせいだろうけど。ピカレスクというには、あまりにしょぼいアウトローたちの野望をえがいた9編を収録。野望もせこい!じわりと情けなさがこみあげる。自己中心的なのに、憎めないのはそのせいか。『二兎を追う』の空き巣など、運の悪さも、ここまでくるとまぬけといういい例だ。おちで情けをかけず、ぽいと放り出して終わりというスタイルが、いっそ気持ちいい。
山田 岳
評価:B
短い文、多い改行。人間くさい大阪弁の会話。どじを踏みつづける登場人物たち。日々の仕事でへとへとになった休日に読むのには、うってつけ。余白の多いページ構成は読者の目がストライキをおこすのをたくみに避け、どろくさい人間模様は疲れきった読者の心をやさしく慰撫してくれるだろう。場外馬券売場からの帰りに読むのにいいかも。
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