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  ウイニング・ラン ウイニング・ラン
  【ハヤカワ・ミステリ文庫】
  ハーラン・コーベン
  本体 980円
  2002/4
  ISBN-4151709576
 

 
  北山 玲子
  評価:B
    「子供の父親はあなたなの」別れた恋人の突然の告白。事実をどう受け止めたらいいのか戸惑いながらもその子供のために失踪してしまった骨髄提供者を必死に探すマイロン。なかなか見つけ出すことのできないジレンマと戦いながら真実に向かって突き進んでいく姿には心打たれるものがある。特にマイロンと彼の父親との会話シーンは泣ける。何組かの父と息子の関係を描き展開するストーリーは読み応えたっぷりだ。いやあ、正直言ってこのシリーズがこれほど読ませるものだったとは…。1作目の『沈黙のメッセージ』が面白くなかったので、それ以降まったく読んでいなかったけど、シリーズものは1作目で見限ってはいけないということを痛感。で、これまでの話の流れがほとんどわからない人が評価するというのはちょっと強引かなとは思ったけど、シリーズの流れ全体からではなく純粋に本作のみを読んでの評価とさせていただきました。

 
  山田 岳
  評価:C
   じぶんを捨てて他の男と結婚した昔の彼女から、「あの子はあなたの息子よ」「あなたの息子は白血病なの」「いろいろ言いたいことはあるかもしれないけど、あなたはそれを乗り越えなくちゃいけないわ」と、言われてもねえ・・・。辟易しそうな内容をさらりと読ませてしまう文体は、ポップと言うか、ポジティブと言うか。それだけでも「拾い」です。

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