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グランド・アヴェニュー
【文春文庫】
ジョイ・フィールディング
本体 771円
2002/4
ISBN-4167661012
石崎 由里子
評価:A
ノンストップで読み終えた。
近所に暮らしている、結婚している4人の女性たちの交友。
仲良しごっこのなれの果てを描いたストーリーなのかと思えば、まあそうなのだが、それぞれの家族との会話や行動、4人の性格の書き分けや、4人の関係性が変化していく様子に、個々のキャラクターの過去や背景まで実に細かく描かれていて、実にリアリティを感じる。
展開にも会話にも矛盾を感じずに読めて、絵が浮かび、まるでテレビドラマを見ているような作品です。
大場 義行
評価:B
この本の最初にある章前。四人の母親たちのクラブ。若々しいクリス、美人のバーバラ、やり手のヴィッキ、地味なスーザン。彼女たちとその子どもたちが遊ぶビデオを見ているというスタートだ。この導入部でやられました。どうなるのだろうかと思わせるし、それに、このビデオを見ている人が誰なのかがすでに判らない。四人のうちの最後の一人という彼女が誰なのか、この四人に何が起きたのか、それを知りたいが為にごりごりと読んでしまいました。こんなに印象的な始まりと、そして最後。素晴らしいです。でも男よりも子どもを持つ女性の方がはまるのではないだろうか。
北山 玲子
評価:C
女性であることの窮屈さをなんとか打破しようと四苦八苦し、真実を見抜いてしまう子供の視線をどこかで感じながら溜まっていく家庭内でのストレス。女性の複雑な心情を極め細やかに描きながらも一気に読ませる手腕はさすがだなと思う。ただ、登場する女性たちがあまりにもステレオタイプで正直魅力的ではなかった。ストーリーも目新しさがなくて平凡。おまけにフィールディングの作品っていやーな感じが残る。後味の悪さというのとは別だ。それは物語の持ち味でもあるわけだから、悪いとは言わない。嫌な感じというのは後味の悪さではなくて女性の本質をあられもなく見せ付けられるからなのか。それとも女性ばかりが登場して、自分中心に話が進み、夫たちが添え物程度の扱いだからなのか。そこのところうまく説明できない自分に今、後味の悪さを感じている。
操上 恭子
評価:B
この作品の素晴らしさは「章前」と題されたプロローグにある。なぜプロローグではなく「章前」としたかは不明だが。4人の主人公、クリス、バーバラ、スーザン、ヴィッキのうちの誰かがこの「章前」の語り手だ。最後にひとり残ったというこの語り手は誰なのか、残虐に殺害されたのは誰なのか。一人は結局、友人なんかではなかったと書いてあるがそれは誰のことなのか、どんな裏切りがあったのか。4人の幼児の中で怪物を奥に潜ませているのは誰か。これらの疑問をこの「章前」で物の見事に植え付けられて、気になって気になって仕方がない。本文の方は、女性の日常生活を書いているので前半に少々だるい部分もあったが、この疑問にひきずられて一気に最後まで読んでしまった。そして、読んだ甲斐はあったと思う。4つも全く異なる個性が、それぞれに活き活きと魅力的で、とても楽しい一時だった。
佐久間 素子
評価:A
四人は、2才前後の娘がいて、近所に住んでいるという共通点があって、友人となった。年齢も性格も生き方も違うのに、こんな曖昧な根拠で、四人はつながり、それは23年後、一人が殺されるまで続く。決して殺人にむかって話が進んでいくわけではない。犯人は誰なのか、なぜそんな事件がおこったのかを書くために、この小説が存在しているのではない。ここにあるのは、殺されるという人生だ。友情とは離れたところで、四人はそれぞれの人生を生きる。友情なんて他愛なくていい。だって、スーザンの母親のお葬式で、四人が下品な言葉を口に出しあって笑い転げる場面をみてよ。こんな些末なことで救われて、生きていく。この愚かな時間こそが何より必要なのだ。
山田 岳
評価:C
子どものころ、うちをふくめた近所の母親たちがあつまって、なにやら楽しい集いをくりかえしていた。30年たって、ひとりは早くに死去、ひとりは病気で娘に引き取られ、ひとりは音信不通、うちの母は何とかマイペースで元気。ってのとまったくおなじ構造の小説。一人ひとりの人生、なにげない日常をドラマに仕立て上げたのは著者の力量。家庭内暴力をとりあげているのが今日的です。
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