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├2001年7月
├2001年6月
└2001年5月
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
ミルクから逃げろ!
【青山出版社】
マーティン・ミラー
本体 1,600円
2002/4
ISBN-4899980353
石井 英和
評価:D
「抱腹絶倒」と帯にあるが、どこが笑えるのか教えて欲しい。いかにも頭の中身が希薄なロンドンの若者たちの無為な日々を、トイレの落書きのノリで投げ出すように描いているが、これで、毎度お馴染みの「鋭く状況を切り取った」との評価などを期待しているのだろうか。社会や時代に対する痛烈な切り込みがある訳ではなし、ただのだらしない小説ではないか。ノイロ−ゼ気味の主人公やタイトルに挙げられている「牛乳問題」の扱いも、なんだかありがちなナンセンスのパタ−ンで、生ぬるいジョ−ク以上のものになっていない。頻繁に挿入される、ゲ−ムに興じる中国人やら潜水夫のストライキの意味ありげなエピソ−ド。これも、すっかり見飽きた混沌パタ−ンと言えるだろう。もう、この種のものをジョイスとか言って(笑)甘やかすのはやめにしませんか、皆さん。
今井 義男
評価:A
国民性とは恐ろしいものだ。日本の作家がこのストーリーをそっくりそのまま借用しても、このルーズな空気は絶対に再現できない。立っている地盤が違いすぎる。筋運びは雑なようでいて、押さえるべきところはしっかり押さえているから脇見は厳禁。触感をあえていうなら、場末のバンドがかき鳴らすノイジーなガレージサウンド。あるいはヘタウマを蹴散らす、とことんヘタくそなストリートアート。酒とクスリはあってもバラはない、不健康で退廃的で自堕落な日々。そこかしこに塗り込められた諧謔と、妙に憎めない連中。こりゃ、やっぱりイギリスだ。私個人の嗜好からすればスティーヴ・エリクソンの『真夜中に海がやってきた』にも引けを取らないエントロピー・ノベル。こんなヘンな話を書く作者も大したものだが、翻訳した出版社もえらい。
阪本 直子
評価:B
コミックブックの大収集家(つまりオタクだ)にしてドラッグの売人(但し小物)のアルビーはいつも体調が悪い。牛乳アレルギーと判って問題解決かと思いきや、気が付いたら牛乳撲滅運動の扇動者ってことにされていた。大打撃を被った牛乳会社が殺し屋を雇ったからさあ大変! という、早い話がハチャメチャです。まー一応、上記が話の本筋ってえことになるのでしょうが、その他にもゲームセンターで毎夜対決する2人とか、地中深く埋まっている昔の王冠を掘りたい教授とか、ミョーな連中が目白押し。取り敢えず何も考えてはいけません。考えるだけバカみるよ。
過去の経緯と現在の状況が、どちらも現在時制で語られます。なのに何故か読んでて混乱することがないのは上手さだね。
谷家 幸子
評価:B+
正統派ドタバタ・コメディーの快作。
ここまで見事に真っ当にドタバタでこられると、何も言うことはない。話はあっちへ飛びこっちへ飛び、こちらに戻ったかと思うとそちらへ移り、一時もじっとしていない。なんじゃこりゃ、と思いながら読んでいたら、いきなり「説明が足りなすぎるかな?みんなついてきてる?」と来た。これで、一気に肩の力が抜けてしまった。後はジェットコースターのごとく走っていくのみ、痛快きわまりない。
ドタバタしながらも、それぞれのエピソードが少しずつ交差し始め、ラストへとなだれ込んでいくところは技あり一本。スレスレ、って感じの奇天烈人間ばかりが登場するのに、とにかく底抜けに明るいこの読後感はかなり捨て難い。少々の落ち込みは回復するよ、きっと。
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