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暗いところで待ち合わせ
【幻冬舎文庫】
乙一
本体 495円
2002/4
ISBN-4344402146
石崎 由里子
評価:A
眼の見えない女の子の家、という小さな小さな空間。そこで始まる男女の共同生活。言葉を交わさずとも、静かな時間の中で、他者の存在を知り、意識し、受け止めていく過程がしっかりと伝わってくる。
ちょっとした言葉からあまりにも多くのものを感じ取ってしまう登場人物たち。敏感がゆえに、人一倍傷つきやすくなる。人と接することに注意を注ぎ、疲労する。その繰り返しで心と体を消耗して、外界との接触に及び腰になってしまう。物語は、こんなにも鋭敏な感受性を持たざるを得なかった、それぞれの者たちが過ごしてきた時間を、少しずつ明らかにしながら話は進んでいく。
内山 沙貴
評価:B
暗いところで待ち合わせ。暗闇が、人の顔を、感情を、その造型を奪い去り、黒い何かが黒い何かと交わり漂う。この世とは思えぬ感覚の遮断された個室はホラーを超えて、ファンタスティック。高い高いところに渡った粗雑で危うい縄を渡る、踏みはずせば一瞬にして瓦解する風に晒された小人たち。造られた危うさが、紙をめくる手を目の動くスピードを上げて本から離れなくなる。そしてどこかに漂う優しさが、このお話の怖さを和らげ救っている。突拍子もないストーリィと現実逃避ぎみのお話、独創的であった。
大場 義行
評価:C
微笑ましいほど狭い物語だった。登場人物は5.6人。場所はほとんどお家の中という慎ましいお話。目の見えない女の子、その子が棲む家に隠れ棲む男の子。最初はどんなとんでもない展開になるのかと思ったけれど、最後の最後まで微笑ましくて残念。ホラーじゃなくてミステリだったんですね。なんとなく極限状態にまでいって、眼もあてられないラストを迎えてくれると期待した分、Cという事で。ただ、音を立てずに家に潜むという発想は面白いかな。
北山 玲子
評価:A
耳を澄ます。視力を失ったミチルは自分しかいないはずの家に人の気配を感じる。ミチルに気づかれないようにひっそりと同居しているアキヒロは殺人犯として追われる身。2人の物語は微妙な距離感を保ったまま静かに、切なく進んでいく。傷つくのがいやでなかなか他人を受け入れることが出来ない、でも他人と係わっていたい気持ちもないわけでもない…。そんな複雑な心情を描くのが相変わらずうまい。ホラー作家というイメージの強い乙一だけれど、実は恋愛ものも結構イケルと実感したのは『きみにしか聞こえない〜CALLING YOU〜』という短編集の表題作を読んだ時。それは孤独な少女が自分の頭の中で想像した携帯電話を使って同じような気持ちを抱える少年と会話をするようになるという話だった。少女と少年のそこはかとない恋心をこういう形で読ませる著者のセンスに、いい年をして角川スニーカー文庫手にして涙してしまったのを覚えている。
佐久間 素子
評価:B
「警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」
この話を、著者は「悪趣味になりそうな設定だと思」ったと、あとがきで述べている。確かに、悪趣味すれすれ、不愉快寸前だろう。しかし、設定以上に悪趣味で不愉快になりそうなのは、人と関わって傷つくくらいなら一人でいたいという二人の人間観が、美しく描かれちゃっていることだと思う。著者はほぼ同世代。この気持ち痛いほどわかるけど。ナイーブのふりした自分勝手を何とかしなきゃいけないってことも。だから本当は臆病で不器用な二人に感情移入している場合じゃないのだ。ラストは、多分著者本人も信じていない、だからこそ信じたい、はじめの一歩なのかも。
山田 岳
評価:B
他人とのかかわりあいを拒否したはずの男女がおもわぬ事件をきっかけに結びついていく。今日的ともいえるが、しかし、評者も青春の一時期、他人がうっとおしいかったので、ある種の人には普遍的テーマとも言えるかもしれない。でもねー、いくら目が見えなくても、やっぱり人の気配は感じるでしょ。と、つっこみのひとつも入れたくなります。事件のどんでんがえしは、衝撃的ととるか、えええ〜!?と懐疑的にとるか、意見が分かれそう。
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