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咆哮は消えた
【徳間文庫】
西村寿行
本体 522円
2002/5
ISBN-4198917094
内山 沙貴
評価:B
人知の及ぶことを拒否するような壮絶な生き物たちに取り付かれ人道を踏み外した人々。ふと感じる虚無感、人はただの生き物に過ぎず、どうしようもないことも、取り残されることもあるのだと悟る恐ろしい瞬間をざまざまと見せつけてくれた。大地の姿をただ雄雄しいと感じ、魅せられるほどの美しい神技をただ恐ろしいと思う。あるがままの世界を堅実に描き出し、甘えや緩みを許さない文法は著者の人間性を表している。素敵だとか、かっこいいという言葉は似合わないが、畏れ多いと感じる、珠の短編集だった。
大場 義行
評価:C
西村版「老人と海」から、ニホンオオカミ話など、滅び行く獣と、行き詰まった人間をテーマにした短編集。滅び行く獣!という事で一瞬は熱くなるけれど、やっぱり短編のせいか長くは熱が残らない。この手の話はごりごりとした長編の方が面白いのでは、というか読みたい。西村寿行、熱い話を書くとは聞いていたけれど、ちょっと長編を読んでみようかな。なんて気にはなりました。でもこの動物もの、最近ほとんど見かけなくなった気がして、残念でならない。
北山 玲子
評価:A
今まで西村寿行=エロ。という方式が自分の中では常識だった。ご本人(見てるわけないけど)及び関係者の皆様、誠に申し訳ございませんでした!いやいや、冗談でなく本気で反省した。吉村昭の『羆嵐』が大好きな自分にはまさにうってつけの動物もの短編ばかり。滅びていく日本狼の雄雄しさ、それに立ち向かっていく男たちの凄まじさ、自然の中で生きるものの残酷で過酷な世界。動物たちの存在に畏怖と敬意を抱き、まるで何かにとりつかれた様にそれに向かっていく爺さんたちの姿がとにかくかっこいいのだ。そして、それにも増してすごいのが動物の存在感だ。もちろん彼らにはセリフなどないが、不思議と表情や言葉がこちらに伝わってくる。著者の筆力の凄さを実感した。中でも、『海の修羅王』の石鯛<歯っ欠け>との死闘は迫力があり、心を鷲掴みされた。著者に対して私と同じような印象を抱いている人にはぜひ、一読することをお勧めしたい。
佐久間 素子
評価:D
人間に馴れることのない獣と、その驚異にとりつかれた人との死闘。闘いが終わって残るのは、ただただ荒涼とした風景ばかり。といったほぼ同工異曲の6編が収録されている。獣は狼、石鯛、犬鷲等。何だか、私とは5万光年くらい離れた世界の話で、ちょっと疲れた。野性の残虐を、これだけ迫力ある筆で描かれると、相当怖いのだが、それ以上に身震いが出るのは、獲物を追う人間の暗い情熱であったりする。人生をなげうっても止められないこの情熱。ロマンと呼ぶには執拗にすぎ、狂おしすぎる。愛というのは案外近いと思うんだけれど。憎しみは愛となり、愛は憎しみとなる、と。それにしても、今、何故、西村寿行?
山田 岳
評価:B
西村寿行といえば、凶器を持ったあぶない男が平和な家庭に侵入して、いたいけな人妻を性のおもちゃにして、残虐のかぎりをつくす、という話ばかりを書いているので、なんで本誌で?と思ったら、初期の作品集でした。表題作はまぼろしの日本狼を追いかけるふたりの人間の話。今とは書かれた<時代>がかなり違い、暗いテイスト。でも、現在のスタイルを予感させる表現もあちらこちらに垣間見える。
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