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聖の青春
【講談社文庫】
大崎善生
本体 648円
2002/5
ISBN-4062734249
石崎 由里子
評価:A
将棋の師匠と、弟子故村山聖さんの師弟愛。血の繋がらない二人が、年齢や過去、環境を越えて、深く繋がり、信頼しあっていくその関係性を、丁寧に丁寧に描いている。
将棋の世界は初めて覗いたけれど、将棋を知らなくとも、著者が切り取った村山聖さんが生きた時間になんの問題もなく入り込めた。
幼い頃から病気に苦しめられながら、生涯、将棋に情熱を注ぎ、谷川、羽生といった将棋界について詳しくない者でも名前を聞いたことのある天才たちと戦った。命が短いことを知っているからこそ、将棋をすること、勝つことで、生きて証を残そうとしているかのように、将棋は、そのまま生きることだったのでしょう。
あともう少し生きていたら、私たちは天才のどんな活躍ぶりを見ることができたのだろうと思うと、ただ惜しい気持ちでたまらなくなった。
内山 沙貴
評価:A
この命は闘いだ。そう肝に命じた幼い日。その、長くはない一生を鮮烈な火の粉を飛ばして駆け抜けた村山、西の怪童と恐れられた棋士。“生きる”という言葉を深く思う、今はない彼の命を通じて。欠けた羽でも他の部分が補ってなぜか飛び続ける精密機械の神秘。意思という動力が燃やす“生”という終わりあるフライト。この世に果てないものはない、生きて、死んで、ただ通り過ぎてゆくモノ。そしてその中に在る億という数の星の特大星、光り輝く命。遠く沈む壮大な夕日、大きなオレンジ色が輪郭を変えて霞んで、揺れて、広大な残像を残して落ちていった。寂寥に佇む私たちを残して。一読の価値のある、素晴らしい作品でした。
大場 義行
評価:AAA
この時期の将棋界では避けて通れない羽生善治についてもきちんと書きながら、ちゃんと脇役にとどめて、しかもプロの将棋指しであった村山聖の人生を過剰に演出して偉人に祭り上げるわけでもない。そんな文章がほんとうにこの本を素晴らしいものにしている。という事でこの本、問答無用の傑作と断言します。今月のイチオシです。熱い師匠や友人達とのエピソード、子どもの時からの病で何度も倒れながら、名人の称号の為に将棋の天才たちとひたすら闘うその生き方、素晴らしいとしかいいようがない。いやほんとこの本を読んで良かった。思わず村山八段の棋譜など並べてしまいましたよ。将棋を知っている、知らない、興味なし、どんな人でも涙無しには語れない、と思う。
北山 玲子
評価:A
将棋の世界は外から見ているととても静かで温度が低そうに見えた。そんな思い込みを覆したのが『月下の棋士』という漫画にハマッた時だった。そこに登場する棋士たちの将棋に臨む姿勢が熱くてとにかく凄まじいのだ。しかし心のどこかではやっぱり漫画の世界だからと思っていたのも事実。ところが本書を読んで、あのしーんとした対局の向こう側にはとてつもなく凄まじい世界が実際にあることを知った。将棋だけを見つめている村山聖の生涯を描いた本書は、やり切れなさと悔しさで胸がいっぱいになる。村山と親しかった著者の視線は優しくて暖かい。しかし、のめり込む寸前の気持ちで描かれているので一人よがりになりそうなところをなんとか踏み止まっている。死の間際までひたすらに将棋のことを考えていた彼の人生を感動なんて言葉で表すにはなんだか弱く、薄っぺらくて、どんな言葉も嘘っぽく聞こえる。だから、とにかく読むしかないぞ。
佐久間 素子
評価:A
腎臓病を抱えながら名人位をめざし、29才で亡くなった、将棋界の「怪童」村山聖の一生を描いたノンフィクションである。才能あふれる青年と、型破りな師匠、伝統的な将棋界に新風をふきこむ手強い同世代のライバルたち。ジャンプの連載もかくやという、わくわく感が気持ちいい。一方、影のように離れない腎臓病という障害のとほうもない重さ。聖本人というよりも、聖を愛する人々の視点でえがかれているせいか、本書は、終始あたたかくて苦しいのだ。感動をうたうノンフィクションにはうさんくさいものが多いけれど、素直に心をあずけられる佳品だと思う。つぼをこころえた文章テクにも完敗。巻末の熱戦譜、すごく読みたい。勉強しようかな。
山田 岳
評価:AAA
将棋版「巨人の星」。主人公、村山聖は星飛雄馬である。ネフローゼ(重い腎臓病)を大リーグボール養成ギブスにかえて、困難辛苦にたえつつ、棋界の星「名人」をめざして戦いつづける。立ちはだかる花形満、左門豊作は谷川浩司、羽生善治といった今をときめく棋界のスターたち。挑みつづける聖の姿は、たとえ敗れさっにとしても、読むものに深い感動を与えてくれることだろう。
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