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嘲笑う闇夜
【文春文庫】
ビル・プロンジーニ
ハリー・N・マルツバーグ
本体 733円
2002/5
ISBN-4167661047
石崎 由里子
評価:C
小さな町で起きた殺人事件。誰が“切り裂き魔”か?
町の人はおびえ、町に出なくなる。周囲の人を疑う。ときに自分をも。
数々の登場人物の視点で、見たもの、感じたことが1ページ単位で交互に語られていく手法。スピード感があるのだが、めまぐるしくて、落ち着いて読むことができなかった。最後にあきらかになる切り裂き魔の存在も、動機に共感できる部分がなく、入り込めない感じのまま、終わってしまった。
唯一、魅力的な男女、男優と女性記者との恋愛が絡んでいたからなんとか読めたものの、そうでなかったら、読むのを途中で止めたかもしれない、と思わせる作品だった。
大場 義行
評価:A
よーいドンで四人の登場人物が一斉に走り出す。で、犯人が誰なのか、本人も判りませんというスゴイ本。屁っこきデカ、作家気取りのアホライター、陰気な元俳優、超凶暴な保安官がそのメンバー。この四人(+殺人鬼)の主観から書かれているのに、誰が犯人でもおかしくないし、しかもどんどん脇道に逸れていってしまうのが楽しい。デカは死にそうだし、アホライターが書いている殺人鬼本はどんどんおかしな物になってくるし、保安官はほぼストーカーに、俳優は気が付けばモテモテ君に。この本の持つ、読者をも巻き込んで突走る感覚、これはなかなか味わえませんよ。うーん「聖の青春」が無ければこの本が文句無しの今月のイチオシだったのに。
北山 玲子
評価:B
なるべくわき見もせず集中して一気に読み込む。ラストを迎えた瞬間、リングの上で真っ白に固まっている自分の姿を見たような気がしましたよ、ほんとに。久々にB級の匂い充満するストーリーを堪能できた喜びで胸いっぱいだ。こういうタイプの物語に理屈とかいらないから、多視点で描かれるスピード感に身を任せただただひたすらブラッドストーンの住人のなりきることが大切。登場人物が皆怪しげでどいつが犯人でもおかしくない。というより、もう、誰が犯人でもいいやと思ってしまう程埋没したくなる1冊だ。こんなぶっ飛んだ話が70年代に書かれていたなんて驚き。ラストのどんでん返しは映画『ユージュアル・サスペクツ』ばりの展開を見せ、最後まで気が抜けない。
操上 恭子
評価:B+
帯や表4の内容紹介、いくつか読んだ書評は間違っている。本書は「自分が切り裂き 魔ではないか」と苦悩する男達の物語ではない。登場人物達は誰も、自分が切り裂き 魔だとは思っていない。舞台はニューヨーク州にある、保守的な田舎町。読んでい て、「ああ、自分がこんな町に生まれ育たなくて本当によかった」と、つくづく思う ような場所だ。それにしても、アメリカの田舎町というのは、あんなに広い土地にあ るのに、道はどこまでも無限に続いているのに、どうしてこんなにどうしようもない 閉塞感に覆われているのだろうか。さて、本書は何人かの主要登場人物の視点で描か れる3人称多視点の手法をとっている。それぞれの場面の前に、それが誰の視点であ るかが記されているのだが、誰の視点でもない部分には、ブラッドフォードという町 の名前が記されているのが面白い。場面が緊迫してくると、この視点がくるくると入 れ代わり、中にはほんの数行づつという所もある。下手をすれば煩雑になる所だが、 実にうまく読者を引っ張って行ってくれるので、手に汗握って読むことができる。そ して、エンディング。最初はよく理解できなかった。だが、この終わりを踏まえても う一度読み返してみると、なるほどすべてが腑に落ちるのだ。計算しつくされた、見 事なストーリーというほかはない。
佐久間 素子
評価:B
切り裂き魔の出没する田舎町。犯人は犯行時の記憶がないと、うさんくさい精神科医が分析する。しかし、事件の周辺は、妄想過多のオタク記者、狂信的な暴走治安官、健康上の不安を抱える警部補、アル中の元俳優・・・どいつもこいつも記憶がなくなりそうなやつばかりだ。『主人公たちは苦悩する、「殺ったのはおれか??」』帯の文句にも相当あおられる。たしかに、やめられない。おもしろい。犯人、誰だかわからない。が。みんな、あんまり苦悩してないぞー。めまぐるしく変わる場面で、一番ピントがずれているのは常に焦点となる人物、そして、一番疑わしいのも常に彼なのだ。この総いかれっぷりを、どう思うかで評価がわかれるところだろう。
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