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(上)
(下)
最も危険な場所
【扶桑社ミステリー】
スティーヴン・ハンター
本体 各848円
2002/5
ISBN-459403571X
ISBN-4594035728
大場 義行
評価:B
ボブ・リーのお父さんシリーズの「悪徳の都」では正直がっかりしたけれど、今回は強烈だった。アールに降りかかる災難が凄まじく、どうなるのだろうかという思いで引っ張り続けられた。黒人専用の辺境の刑務所での拷問や、強制労働、囚人同士の抗争、謎の凄腕刑務所長や看守長との対決と読み応えがある。最後の方はやはりハリウッド映画ばりの銃撃戦で少々ぐったりしてしまうところもあるが、確かに「最も危険な場所」というだけの舞台設定が面白かった。ただ、ハンターの作品を読み続けてきて、彼は間違いなく人相手に銃を撃ってみたいみたいだけの、危険な人物なのだとようやく気がついた。ちょっとそれが恐い。
北山 玲子
評価:A
言わずと知れたスワガーシリーズの第7作目。前作に続いてアールが主役の本書は彼と6人のガンマンたちが大活躍するスティーブン・ハンター版『荒野の7人』といったところ。うまいなあと思ったのは、鬱屈する上巻とスカットする下巻のバランスの妙。上巻では有色人種の刑務農場に潜入したアール・スワガーが、これでもかこれでもかと痛めつけられるエピソードが続く。読んでいる自分もアールと同じような気分に陥りどよーんとなる。しかし、下巻になると一転,逆襲,逆襲、また逆襲。今までのやり場のないストレスが一気に爆発していつものような、ガンアクションが炸裂。これほど楽しく一気に読ませるなんてさすが、スティーブン・ハンターだ。登場するガンマンたちがまったく協調性のなさそうなところがいい。しかしそれ以上に、じじいキャラ好きの私としては、フィッシュ、エド・マグリフィンの老人2大巨匠のカッコよさにググっときた。
操上 恭子
評価:B
アール・スワガーの物語がシリーズ化するのことは期待していなかったので、本書は 嬉しい驚きだった。ハラハラする場面はたくさんあるが、アールがここで死なないこ とはわかっているもんね、と余裕で読めるというのもたまにはいいものだ。アールは 相変わらず格好いい。完璧なヒーロー像。が、残念ながら、前作『悪徳の都』ほど魅 力的ではないのだ。ただただ、肉体的にも精神的にもとてつもなく強靱な男であると いうだけになってしまっている。あまりにも強すぎてしまうのだ。前作にあった、悩 みや迷い、心の古傷、若い部下との葛藤、といったものがまったくなくなっている 分、薄っぺらな感じになってしまっている。それにしても、わずか数十年前を舞台 に、これほど酷い人種差別の話が成立するとは。もしかすると、今でも精神的には変 わっていないのかもしれない。アメリカという国が、改めて怖くなった。
山田 岳
評価:A
タフガイ、アールを主人公にしたシリーズものだが、前作『悪徳の都』とはストーリー的には無関係。アールも前作では鬼軍曹だったのに、今回はアントニオ猪木。敵役ビッグボーイの攻撃を耐えてたえて反撃のチャンスを待つ。ついにそのときが来た!と思ったら、なんで「7人のガンマン」になってしまうの?(登場人物たちは「OK牧場の決闘」だと言っていたが)つっこみをいれたものの、毎日のハードワークに疲労破壊していた評者は、この本を読むことで立ち直ることに成功したのであった。ページをめくるたびに、アメリカ南部のどろどろとした空気が流れ出て、フォークナーの伝統を今につたえる作品としても楽しめた。
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