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海峡 幼年篇
【新潮文庫】
伊集院静
本体 667円
2002/7
ISBN-4101196311
石崎 由里子
評価:A
著者のことを好きだから、自伝的小説ということで、多大なる興味とともに、少しひいき目に読んでしまった。
会社や飲食店などを経営する父、高木。物語は、近隣に知らぬものはない大所帯の「高木の家」で生まれ育った小学生、主人公英雄の視点で描かれている。
主人公は、戦後の時代背景のもと、父を取り巻く大人たちに囲まれながら、細やかな感受性で、そこで起きる出来事を静かな目で感じ取りながら、成長していく。
生きることとは生き続けること。泳ぎ始めたら泳ぎぬくしかない、という父の言葉を読みながら、著者の顔が思い浮かんだ。
大場 義行
評価:B
実は初めて読む伊集院静。どうなのだろうかとびくびくして読む。最初は思い切り日本文学最前線ですというった重厚な趣。ちょっとここでひいてしまったが、読む進めていくと、がっつり物語の中にはまります。ほんの些細な出会いと別れを繰り返す少年英雄。それだけの物語なのだが、出会う人々とのエピソードが細やかで、徐々にこちらを捉えてくるのだ。読めば読むどはまり、先が読みたくなるという本だった。とくに最後。海峡というタイトルの意味を知らしめるわけだが、これがもういい。もっと早く出会いたかった。ということで、この海峡三部作、これから毎月でるわけだが、個人的に全部読むこと決定しました。
北山 玲子
評価:A
ベランダにちびっこカマキリがいた。まだまだ赤ちゃんのくせに私に向かってカマを振り上げ威嚇している。こいつ、こんなに小さいのに私に戦いを挑んでいる。なんか、感動した。ふと、ビクと十兵衛のことを思った。体の小さなビクが何故土佐犬の血を引く体の大きな十兵衛に向かって行くのだろう。そう問いかけた英雄少年に「この犬は向かっていくことしかできない。見逃したら死んだも同然になる。大事なことは向かっていけるかどうかですよ」と答えた江州の言葉が頭をよぎった。なんだか読み終わってからずっと高木家の人々が英雄に向かって言ったことが頭にこびり付いて離れなくなっている。正直読みながらこれだけ頻繁に「いいこと言うなあ、おまえ」と感心した物語も怱々無い。英雄少年の周りにいる大人たちの嘘の無い説得力のある言葉が泣かせるのだ。もし自分に息子がいたら「人生に大切なことは全てここに書かれている。あとは適当に自分でやれ!」とこの本を渡すだろう、きっと。
佐久間 素子
評価:C
著者の自伝的長編三部作の第一部。手広く事業を展開する父は懐の広い人で、「高木の家」では父のもとで働く五十人あまりが、ともに暮らしている。そんな特異といえば特異な環境の中で、英雄は様々な人との出会いと別れを体験する。終始抑えた感じの筆致は、大げさに感動をうたいあげるような、野暮を決して見せないが、それでも周到に感動すべき所があらかじめ用意されているような気がしてならない。というのは難癖で、私は自分がこの本を好きでない理由、退屈してしまった理由が、正直言ってよくわからないのだ。よって、今回の判定は「普通」のCではなくて、「わかんない」のC。情けない採点文でごめんなさい。
山田 岳
評価:B
五木寛之『青春の門・筑豊編』をほうふつとさせる(古すぎて誰も知らんか(^-^;))。あらぶる男たちの世界を少年の目から描いた作品。おなじ作者の以前の作品とは明らかに作風が違って、中上健次に一歩近づいた感じ。
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