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(上)
(下)
プラムアイランド
【文春文庫】
ネルソン・デミル
本体 各667円
2002/6
ISBN-4167661063
ISBN-4167661071
内山 沙貴
評価:A
声を出すときはとりあえず皮肉を添えとけというようなひねくれて強情な休職刑事コーリーが、歴史が親を思い起こさせる誰もが顔見知りといった島の中で起こった謎に巻き込まれる。この物語の、なんともぴったりな主人公に舞台にシチュエーションに表れている、書き手の素直に世の中を見る視線と周りを唖然とさせるほどの剛直さが心地良い。初めは手強そうに見えた事件が、それを上回る不屈の偏屈と強情さ持つコーリーの行動によってどんどん伸し倒されてゆき、プラムアイランドの名物ぶどうの木々も根こそぎ吹き飛ばしながら物語りの断片はハリケーンのもくずとなった。でもそれでもへこたれないコーリー主人公のこの物語はとてつもなく頼もしく、でもなんだかおかしくて笑ってしまった。読んでいて楽しい小説だった。
大場 義行
評価:C
帯というのは各出版社がどれだけ正直かを計るバロメーターなのだと勝手におもっているのだが、これはどうなんでしょうか。上巻の「細菌兵器がニューヨークに襲いかかる!?」で下巻は「この島にはもっと恐ろしいなにかがある!」。これだけだと、映画「ザ・ロック」のような凄まじい展開を見せる本だと思ってしまうだけだが、全部ウソ。これがとにかく頭にきた! 主人公がことあるごとに女性にアタックし、そしてなかなかうまくいかないという展開がちょっと面白く、事件よりも惹かれたりもするのだが、いかんせんこの帯とのギャップが許せない。どんどん話が小さくなっていく感すらあった。たぶん、帯がちゃんとしていれば、それなりに楽しめたのだと思うのだが。いまだにこの帯をみるとむかついてくる。
北山 玲子
評価:C
ザッツ・エンターテインメントというような内容で何も考えずに読むのなら時間つぶしには最高の1冊だ。オープニングの仕掛けが派手で(細菌兵器とか、エボラウィルスとか)このままご都合主義パワーで最後まで乗り切るのかと思いきや、途中で著者が力尽きてしまったのか話の展開が狭くなってしまったことが何よりも残念。細菌よりも恐ろしい何かっていうのが○○っていうのは、んー…?普通に読めば何てこと無いことも大袈裟すぎるコピーにがっかりさせられるというパターンだ。話よりも登場人物が変な奴ばかりなのがいい。主人公のニューヨーク市警刑事ジョンはしつこいオヤジジョークばかり飛ばす寒い奴だし、この手のストーリー御用達の仕事しにきたのか邪魔しに来たのかわからないFBI、CIAの面々、いかにも怪しい保安部長などなど…。一番マトモに見えるのは最初から遺体で登場する被害者夫婦なんじゃないかと思ってしまうほど。
操上 恭子
評価:B
ネルソン・デミルは好きな作家なので、確実に楽しませてもらえると思って読み始めた。ところが、一人称の語り手の口調が鼻についてしかたがない。地の文で語られる自画自賛やジョーク。本人も自分のことを「嫌な奴だ」と言っているが、読んでいて本当に嫌な奴だと思った。それに慣れるのに上巻の半分くらいかかってしまった。ところが、読み進むうちにだんだん鼻につく部分がなくなってきて、いつのまにか主人公の毒舌を楽しんでいる。最後にはしっかり応援してしまっているから不思議だ。それも作者の計算のうちなのだろうか。謎解きとアクションの割合も申し分ない。途中で投げ出さなくて本当に良かった。やっぱりデミルは面白い。
佐久間 素子
評価:C
広告に偽りあり、だ。プロットの関係上、エボラだ、炭疸だ、細菌兵器だとなるのはしかたがないとしよう。言うにことかいて、下巻の帯「この島にはもっと恐ろしいなにかがある」って何だよ。装丁から想像されるようなサスペンスを期待すると裏切られる。つまらないとは言ってない。軽快な冒険物を好む人々に、より需要があるのでは?と思うまでだ。そもそも、主人公のコーリーがサスペンスに不適格。減らず口ばかりたたいているうえ、考えているのは、もう呆れるくらい女のことばっかり。当然、セクハラ発言も多い。重ねて言うがこの発情親父がつまらないわけではないからね。気軽な気持ちでとりかかって、何ら問題がないエンターテイメントと認識して下さい。
山田 岳
評価:B
特定の出版社のひいきになるような発言はさけたいが、それでも、採点員になって1年半、文春文庫は<はずれ>たことがない。素材を見極める目がしっかりとした編集者が集まっているのだろう。さて、本作はNY郊外のプラムアイランドで起きた殺人事件を名誉の負傷で休職中のNY市警コーリー刑事が追いかける。無駄口を叩かないハードボイルドなヒーローが多い中、コーリーはべらべらと無駄口を叩きつづける。読んでいるうちに感染するので要注意。
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