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暴れ影法師
【集英社文庫】
花家圭太郎
本体 705円
2002/7
ISBN-4087474720
大場 義行
評価:B
これは表紙で相当損をしているのでは。ちょっと書店では買わないようなクラッシックスタイルな時代物の表紙。これは実に読者を限定しているような気がするのですが。と、憤るくらいにいける。佐竹藩の傾き者兼ほら吹き野郎戸沢小十郎が主人公。傾き者だけあって腕もいいし、ほら吹き野郎だけにセリフもいかす。それに、嗚呼、隆慶一郎を思い出すではないか。隆慶一郎を読みたくて、読みたくて、傾き者が愛しくて恋しくて。なんて人には最適な本でした。もちろん、その辺りを読んだ事がないという方でも楽しめるはず。でもやっぱりこの表紙はなあ、どうにかならんのかな。
北山 玲子
評価:B
最初はまったく期待していなかった。どちらかというと口の達者な男には興味ないし、やっぱり時代物にはチャンバラがないとね、というタイプなので。しかし、秋田佐竹藩を救うために時間をかけながらも淡々と、サクサクと計画を実行する小十郎のホラ話にとうとう最後までつき合ってしまった。なんといってもこの物語の魅力はあっけらかんと能天気なところ。ふつうは中盤で主人公に危機が訪れてもいいものだが、完全無欠なヒーロー・小十郎の辞書には危機なんて言葉はないのだ。そこのところがたぶん好き嫌いの分かれ目かもしれない。小十郎はまるで黒澤映画の『用心棒』に登場する桑畑三十郎を彷彿とさせるキャラクターだ。小十郎のことが大好きなひわと、まったく理解できないという多希。この対照的な2人の女性の存在が面白い。時代物はちょっと…。という人にもたぶん、楽しめる作品だと思う。
佐久間 素子
評価:B
帯と解題を見ておもしろそうと思った人、読んで正解。期待どおりの痛快時代小説に出会えるはず。佐竹藩随一の傾き者にして、アウトロー小十郎が、その大ボラ能力を買われて、藩の窮地を救うべく幕府相手の大勝負に抜擢される。大ボラを吹いても、最終的にはあらゆる手段で成し遂げてしまうところがミソで、この小十郎れっきとした有言実行の人なのである。小十郎が魅力的で、脇を固める人々も負けず劣らず魅力的で、ぐいぐい読める。ただねえ、難しいんだよね。私、政治謀略モノ苦手なのだ。加えて、外国の名前は覚えられても、武士の家系図とか覚えられない人だし。あれ?成功したの?と、よくわからないまま終わってしまった。ああ、情けない。
山田 岳
評価:B
「今こんな男がいてほしい」というオビのコピーはまんざら嘘ではない。外様取り潰しの嵐が吹き荒れる二代将軍秀忠の治世、秋田佐竹藩の命運をあずかるは大ボラ吹きのカブキ者、小十郎。律義者、小心者には考えられない権謀術数、というと言葉が悪いが、壮大な構想力を生み出しては、実現していく。将来への指針を示せる者がいない中でいかに方針をたてて立ち回るか、という点が現在との共通点であり、カタルシスを生む要因になっている。
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