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(上)
(下)
飛行少女
【角川書店】
伊島りすと
本体 (各)1,600円
2002/8
ISBN-404873380X
ISBN-4048733818
石井 英和
評価:D
印象的な神隠しのシ−ンに始まり、奇病の発生とその謎を追う医師、追跡の過程で開示されて行く人間模様など非常に心騒ぐ物語が提示され、ペ−ジをめくるのももどかしい程だったのだ、初めのうちは。緊急医療現場の描写なども臨場感に富む迫力あるもので、大いに期待できた。が、広げられた「大風呂敷」は、遂に閉じられることなく終わってしまう。スト−リ−の合理的帰着など放棄して著者は生硬な論理の袋小路をさまよい、挙げ句、ありきたりな感傷の内に物語を終えてしまうのだ。まさに竜頭蛇尾。本気でがっかりしたなあ。作中、折に触れては展開される哲学的(?)考察など青臭く退屈なばかりで、ドラマ作りの足を引っ張る役目しか果たしていない。著者は中途半端な文学趣味など排し、良質のエンタ−ティメント作りのみを心掛けるべきではなかったのか。
今井 義男
評価:B
肉体や精神を蝕む病理は生半可な怪物よりよほど説得力がある。誰でも死にたくない。だから原因不明の病は理屈抜きに恐い。ところがそれが過去に起きた国家レベルの災厄にからむとなると矛先に無理が目立つ。荷が勝ちすぎるというか、圧倒的物量の死を前にして<個の思念>はいかにもひ弱で矮小である。ホラーの原則はゴシック様式、つまり閉鎖空間における個対個が望ましい。容積は家屋単位、広げてもせいぜい集落単位が限度である。どうでもよさそうなことだがこのスケールが実に重要なのだ。単なる怨念話が人類全般に波及した途端に破綻した例もある。医療サスペンス風の展開と消えた少女の探索には結構ドキドキさせられたのだが。
阪本 直子
評価:C
2003年。静岡県、但し架空の市。実際とは少し違う現代史。という設定からして既に曰く言い難い怖さをそそる。夜の救急センターに運ばれてきた瀕死の少女は自殺を図ったと思われたが……。この冒頭部分の段階では、思いっきり期待したんですが。うーむ。
ヒロインの亡夫が感じていた不安、義弟が言う「新たな死」など、思わせぶりなネタを散々ふっておきながら、全く無関係にこういう落ちに持っていかれるとなあ。何か御都合主義のアニメみたい。騙されたようで釈然としません。現実の大事件を使いつつ真っ当な娯楽作として成功させた例として、清水玲子のマンガ『月の子』がある。例えばあの傑作などと比べるといかにも底が浅いのだ。悲惨な現実を上っ面だけ無断借用して、そのイメージが喚起する「感動」に寄りかかっている。こんなの却って不謹慎だよ。
文章が時々ぞんざい。三人称の地の文なのに、喋り言葉みたいな時があります。
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