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片意地へんくつ一本気
【文春文庫】
高橋治
本体 524円
2002/8
ISBN-4167383063
大場 義行
評価:B
猛烈にへんくつな鰻屋のおっさんが主人公なわけだけれども、これがまた猛烈に俗っぽいのが好きなのだ。普通、へんくつなオヤジとくれば、妙に潔癖なイメージがどこかあったのだが、このおっさんは土地は転がそうとするわ、株に手を出しまくるわ、ノミ行為に絡んだりするわで猛烈に山っ気たっぷり。鰻屋なのに。鰻に関するうんちくだらけの本では全く無い、それどころか全然違う所で稼いでいたりするわけで、しかも、客を客とも思わぬような、くらーい喫茶店が出てきたり、そこに集まる奇妙な常連が居たりと、確かに居そうだなこんなおっさん達という感じがおかしい、リアルおっさん小説だった。
北山 玲子
評価:C
伊豆・下田で鰻屋を営む川井を中心とした一癖、二癖もある頑固オヤジたちの日常を描いた渋い連作集。仕事を終え、行きつけの喫茶店「ブリリアント・コーナー」にぽつぽつと集まってくる旦那衆。集まった面々はただダラダラとどうでもいいような話題で盛り上がるだけ。なんだかアメリカのアニメ『キング・オブ・ザ・ヒル』の伊豆・下田版を見ているようだ。淡々と過ぎていく日常を描いているので少し盛り上がりに欠ける。そこを退屈に感じる人もいることだろう。また、内容云々より10代、20代あたりで本書の渋さを味わうことができるのか疑問。だって、ある程度年を重ねなければ味わうことの出来ない作品というのが在ると思うから。自分自身、なんとなく味わい深そうってなくらいで、この話のいぶし銀のような味や面白さは半分も理解できてないと思う、たぶん。
佐久間 素子
評価:B
一体いつの時代に書かれた本かと思ったら、単行本化は1997年。これで「現在」の話なのだから恐れ入る。うなぎ屋の頑固親父、こりゃいるかもしれない。地元の親父のたまり場になっているジャズ喫茶、これもまあ、百歩ゆずってあるとしよう。頑固親父の一人娘、千秋ちゃん、これはいないね。この種の女の子は20世紀で絶滅したね。一事が万事で、時代錯誤は否めないが、そんなことは取るに足りないことだ。可笑しさと人間臭さに満ちている舞台・下田は、ある意味ユートピアである。頑固親父に好意を抱けない者もいまい。そして、解説で絶賛されているだけあって、とぼけているのに品があり、目にここちよい文章は名人の域。味わって読むべし。
山田 岳
評価:A
活字に追われる毎日がつづくと、たまに出会うこんな本にほっとします。読みいそがず、じわじわーっとくる文体をたのしむ。これがホンマの読書の醍醐味。ツウってやつです。主人公は強情で短気、見栄っぱりのくせにやせ我慢をする。一本筋は通したいが、でもやっぱり自慢話もしたい。評者が以前ラジオでいっしょに仕事をしたM氏(通称、画伯)も、こんな「昭和生まれの明治男でした」。M氏をしのびながら読ませていただきました。って、勝手に殺したらあかんがな(^-^;)。
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