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よくわからないねじ
【新潮文庫】
宮沢章夫
本体 476円
2002/9
ISBN-4101463239
大場 義行
評価:A
この人のエッセイは、1行1行精魂込めて笑わせようとしている気がしてならない。だからとにかくしつこい。これは困るのである。笑わせようとしている感じがするのである。なので、どうしても笑いづらい。が、これが徐々にボクシングでいえば軽いジャブやボディのように効いてくる。ひとつのコラムにだんだんと2、3行、ついには5行くらい笑えるセンテンスが出てくるのだ。こうなるともうだめ。電車の中だろうが、くすくす笑ってしまったり、電車を降りても、なんだよあの行は、なんて事になり、結局は読了後にこんな面白いエッセイはない、なんて発言をしてしまうようになり、挙げ句に残りの本も買い漁って読んでしまう事になってしまう。このしつこさと1行づつに込められた笑い恐るべしである。
北山 玲子
評価:A
「箱にプラムの文字」
「子供に作戦は無理」
まるで尾崎放哉の俳句のようなこれらの言葉は、読み終わった後しばらく私の思い出し笑いのネタになってしまった。何故こんなにも面白いのか説明せよといわれても出来やしない。まあ、読んでみなさいとしか言えない。エッセイはネタが勝負だが、宮沢章夫はどこにでもある、普段目にしているもの、つまり日常の中の何でもないけど考え始めると何だろうと思うことに目がいってしまう。しかもこんな面白いこと見つけちゃった、笑って笑って!というのではなくあくまでも淡々と語るのがいいのだ。一時夢中になった「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の舞台で感じた何とも言えない雰囲気がそのままエッセイでも堪能できる。表紙のしりあがり寿のイラストも味があっていい。
操上 恭子
評価:D
面白そうな本だと思った。新刊採点の課題に選ばれなくてもきっと本屋で手にとったに違いない。だけど、、、なんと書いたらよいのだろう。目のつけ所は確かに面白いのだ。どの文章も途中までは楽しく読める。それなのに、いつのまにか違和感が芽生えていて、読み終えた時には漠然とした不満が残る。感性の違いと言ってしまえばそれまでなのだが。
佐久間 素子
評価:B
一体何がどうおかしいんだか、どこをどう評していいんだか、困ってしまう。解説の小谷野敦だって、ほおら困ってるじゃん。同じ著者の『わからなくなってきました』の表紙というのが、闇雲に首をふっている達人風の男と、それを見て何ともいえない顔をしているじいさんの絵なのだが、たぶん私、このじいさんと同じ表情で本書を読み終わった。「だから、何?」と問われれば元も子もないエッセイではあるのだが、そもそも「だから、何?」と聞くような人は、このようなタイトル、このような装丁の本を手にとらないような気もする。笑ったり困ったりで読みすすみ、話の飛躍に慣れてしまえば意外にも中毒になっているかもしれない。著者の文法、恐るべし。
山田 岳
評価:B
別役実もそうだが、劇作家というのはどこか発想がねじれている。宮沢の書く、家族の会話にも、ふつうならありえない言葉が満ちている。たとえばきのこで食あたりした夫婦が病院に行きかけて、「やめよう。こんなもの、すぐに治るさ」「でもお父さん」「だっておまえそうだろう。きのこだよ。私たちはきのこを食べたんだ」「そうね、きのこですものね」「ああそうさ、きのこだよ」「食べたのね」「うん、食べたんだよ」などとテレビドラマで言っていたら、視聴者は「そんなん言うとる場合か!」とツッコミのひとつも入れたくなるだろう。ところが閉ざされた空間の中での芝居となると、観客はあっさりと受け入れるのである。芝居のストレンジな世界が、白日の下にさらされてしまったのが本書である。タイトルはつげ義春の『ねじ式』を受けているのかなあ。
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