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絶対音感
【小学館文庫】
最相葉月
本体 657円
2002/8
ISBN-4094030662
内山 沙貴
評価:C
本書は我々の現実から少し浮き上がって、さまざまな非現実的で特別な現実へといざなってくれる。「絶対音感」という言葉とその能力をめぐる事情を私は本書で初めて知った。そして“特別”はやっぱり難点が多いものだと改めて思った。天才に憧れて自らの才能を知ることはいいけれど、人より優位にあると感じて才能に溺れていては天才にはなれない。読み始めは快調だったが文章が説明に入ると少し減速し、でも後半の本題から少しずれたあたりでまたスピードを取り戻し、巣立つひなのような自然の摂理を感じさせながら幕を閉じた。押し付けがましくない、よくできたノンフィクションであった。
大場 義行
評価:B
最相葉月恐るべしである。「絶対は本当に絶対なのかと問うことによって」 こんな言葉は普通でてこないのではないだろうか。この一文だけでも鳥肌がたった。彼女の調べ方、当たり方は半端ではなく、凄まじい数の音楽家にアンケートをとり、話を聞き、科学者と一緒に追求し、どこまでもこの「絶対音感」というものに迫ろうとしている。最終的にこの本は絶対音感から迫った音楽と音楽家というものになるのだが、この本にみられるのは、単なる好奇心ではなく、もはや執念に近いものだったと思う。この異様なまでの迫力は、ふつうの事件もののノンフィクションですら到底太刀打ちできないのではないだろうか。でも強烈ではあるのだが、ちょっと本格的になりすぎて辛い場所もあったし、なんとなく最後は話がすり替わっているのではと思うような気もするので、今回はBとさせていただきました。
北山 玲子
評価:C
音楽家たちが欲しがる絶対音感。いったいそれはどのようなもので本当に必要なものなのか。それが無ければ音楽家としてはダメなのか。著者はその特別なものを持つ人の音楽世界がどのように見えるのかを知るために、様々な角度から解き明かす。絶対音感を持つ人、持たない人のそれぞれのインタビューは面白かった。が、科学的に分析している章は正直退屈。周波数の違いをいわれても想像つかないし…。それよりも技術的なものと感覚的なもの、大切なのはいったいどちらなのかということを考えさせられた。そして日本人が絶対音感の呪縛に囚われ過ぎていることもよーくわかった。
自分も幼稚園の頃、ピアノ教室で和音をさんざん聞かされその度に適当に答えては「違うでしょう!」と散々先生に怒られた。幼いながらもなんだかどうでもいいことで怒られている様な理不尽な気持ちになりいっきにやる気を無くした。私の音楽家としての人生はたぶんその時完璧に閉ざされたのだ。ま、なる気もなかったけどね。
佐久間 素子
評価:A
本書を読んでわかったのは、絶対なんて名付けておきながら絶対音感がちっとも絶対じゃないこと。人間の感覚は曖昧だってこと。証明できることなんて少ししかないこと。そして、結局の所、何がここちよいのかわからないまま、私は今日も音楽を聴いている。絶対音感という感覚とは無縁の人生だが、音楽を享受していることにかわりはない。ただ、わからないということを自覚し、音楽とは何かと少し考えて、と、これは、すごいことなのではないかとはたと気づく。存在すら知らなかった扉が開いている。作り手の見る風景を今のぞいている。まわり道も、曖昧なゴールもすべて、誠実の証。感動は用意されていない。それは、きっと各々の愛する音楽と共にやってくるのだ。
山田 岳
評価:A
この本を読むまで「絶対音階」と信じこんでいた(^-^;)。評者も合唱をしているので、絶対音感をもつ人がいることは知っていた。が、評者のまわりでは、合唱団員のもつ音域との関係で、譜面よりも半音上げたり下げたりは日常茶飯事。そうなるとCをドとするか、C♯をドとするかで、絶対音感をもつ人は混乱してしまう。ということも見てきた。なんてことを、音楽を知らない人に話してもちんぷんかんぷん、でしょ。本書では音楽家のみならず音響学者、大脳生理学者にまでいたる専門家の話オンパレード。それにもかかわらずベストセラーになってしまったということは、絶対音感をもとめる人が日本にいかに多いか、の表れだろう。しかし、絶対音感を子どもに身につけさせるだけで安心してしまう保護者が多いという本書の指摘は、日本の音楽教育が、幼年期の<お稽古事>に留まっており、一生涯を通して音楽に親しむ<文化>とはなりえていない現実をもあきらかにしている。歌い手としては、相対音感は身につけたいよなあ。
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