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└2001年5月
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
あんな上司は死ねばいい
【ヴィレッジブックス】
ジェイソン・スター
本体 700円
2002/8
ISBN-4789719014
石崎 由里子
評価:C
大手広告代理店を失職して、テレマーケターの仕事をしている主人公、ビル。プライドが高くて、口がうまくて、かっこ悪いのが大嫌い。
会社で都度起こる揉め事には、さしたる思慮もなく、その場しのぎで行動するから雪だるま式に問題がふくらんでいく。
降りかかってくる問題の多くは、実は往々にして自らが蒔いた種だったりすることが多いのだ、ということを言いたいのではないかと思うが、どうにも感情移入できない人物の設定だった。
楽しめたのは、ブルックリンで育ったニューヨーカーの著者、というだけあって、主人公と恋人の部屋での様子や生活様式、出てくる食べ物、テレビ番組などからニューヨークの暮らしぶりがよく伝わってきたことだろうか。
内山 沙貴
評価:D
たとえば隣人が殺人鬼。毎朝見かけて何気なく挨拶する隣人が殺人鬼だとしたら、どうでしょう。気味悪い?バカを言うな?でもそれが日常に潜むとびっきりの日常だとしたら。あなたはその事実に驚愕し、面倒に巻き込まれたことに嫌悪を催し、故人を偲んで泣き叫びカーテンを引きちぎりタンスのバリケードを築きながら隣人の家の窓ガラスめがけてリンゴや消火器や粗大ゴミなどを投げ捨てるのでしょうか。それはいけません。そこまでやったら犯罪です。でも何もしなければ貴方の心は不穏と恐怖に襲われる。じゃあどうします?この本はそんな「プレ隣人は殺人鬼」を体験させてくれます。主人公にべったりな感触と、どんどん展開して止められないストーリィに、貴方は不快感を覚えるかもしれない。それは貴方の感覚しだい。さあ、読まれます?
大場 義行
評価:D
普通、後味が悪い作品大好き野郎にとってみれば、この内容ははまりそうなのだが、これは別。とにかく最初から主人公ビル・モスがいやでいやでしょうがない。最悪の野郎が最悪の状態に落ち込んで、最悪のもがき方をして嫌な終わり方をする。超弩級の最低ストーリー。確かに、働いている人全てが見てしまうような悪夢なわけだが、だからってそんな意地悪く書くことはないんじゃないだろうか。エドワード・バンカーがこの作品を絶賛しているようだが、これもまた正直信じられない。
北山 玲子
評価:B
恋人やその友人たちからのプレッシャーにじりじりと首を締め付けられるビル。元の仕事、広告代理店のマーケティング担当として返り咲くことを願いながらもテレマーケターのアルバイトをしながら冴えない日々を過ごしている。わかっているんだ、こんなことではいけないと自分がいちばんよくわかっている。そのストレスが彼の神経を歪めていく。あー、キリキリと胃にくる内容だ。主人公がどんどん追い詰められ破綻していく内容はリストラもののオーソドックスなパターン。けれど、人間は性懲りも無いものだと著者がニヤリとほくそ笑んでいる様なラストがいい。まったく人間の野心と欲望は果てしのないものだ。
操上 恭子
評価:C
こういうのを本当のノワールというのかも知れないなと思う。ただし、この主人公に心の闇は感じられない。自分自身と真っ向から対峙したりもしない。ただ、日常生活の中で現状が受け入れられなくて壊れていく。何が起こっても、あくまでも自分は不運な被害者なのだと主人公は思っている。初めはなんてバカな奴なんだろうと思って読んでいるのに、いつのまにか主人公の語り口に乗せられている。絶妙な言い訳を受け入れてしまいそうになる。こんなに酷い男なのに、憎めない奴なのだ。作者の意図はどこにあるのだろう。出世することでしか自己実現できない仕事人間達を痛烈に揶揄しているのだろうか。日本にもそういうオジサンたちはたくさんいる。でもこの話じゃちょっとヒネリがききすぎていて、オジサンたちの心には届かないかもしれないな。
佐久間 素子
評価:C
とても読みやすく、割とおもしろくって、めちゃめちゃ後味が悪い。どういう評価をつけたらよろしいのでしょうか、としばし迷った。最近、とみに多いような気がする、ちょっとしたきっかけで、人生が転がるように破滅に向かう男の話である。一体、何が楽しくて人はこんな話を読みたがるのであろう。怖い物見たさ?それとも、人の不幸は蜜の味的心理? ま、いいか。まっさかさまである。底までまっしぐらである。打たれ強い主人公は全くへこたれないため、感傷をはさむ余地も必要もまるでなし。楽しむ、のが正解なんだろうな。楽しんで下さい。もっとも驚くべきなのは、このタイトルをつけちゃうセンスかも。いや、実にあざとい。
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