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雨に祈りを
【角川文庫】
デニス・レヘイン
定価 1000円(税込)
2002/9
ISBN-4042791050
内山 沙貴
評価:B
雨に祈りを、悪魔に祈りを。明るく清潔そうな人に隠された、醜悪で泥に塗られた顔。初めの印象とはあまりにも違う。時を経て人を経て、霞んだ雨の向こう側に泥の溜まり場が見える。立ち向かう主人公たちの価値観を変え生活を変え生き方を総動員して物語は実のない解決を誘う。虚しさはない。少しシラけるだけ。多分それが一生懸命の結果だったから。テンポとタイミングの良いおしゃれな言葉と文章は、内容とは別に読んでいて気持ちが良かった。前作と比べると主人公も物語も“疲れた”感じがする。郷愁とでもいうのだろうか、季節でいうなら“秋”である。次作は凍てつく冬なのだろうか。できれば冬越えをして、春の暖かい日差しを感じたいものである、と思う。
大場 義行
評価:A
パトリック&アンジーの最新刊だと知って感動。このコンビの続編が気になっていたのだ。で、読んでみれば前作同様やっぱり悪党どもばかりで安心。今回は、パトリックとアンジーの仲に気を揉みつつ、最凶の男ブッバの活躍にも期待し、それでいて人が堕ちていくというのはどういう事なのかというテーマが見事に描かれていた。巧いなあ。このシリーズ、読んでいない人はほんと損なのではと思うほど見事。あ、関係ないけど、シリーズが終わりに向かっているようなのだが、だったら綺麗に終わって欲しいと切に願う。きっぱり終わらせてヴァクスのように長々と生きながらえる悪党シリーズにはしてほしくない。このシリーズはこの一冊でとにかく素晴らしいものになったと思う。
北山 玲子
評価:B
ストーカーに悩まされているカレンを助けたパトリック。しかし、半年後に彼女は投身自殺を図る。実はストーカー問題解決後にパトリックのもとに連絡が欲しいとメッセージが残されていたが結局連絡することができなかったのだ。そのことを悔やみ、カレンの死の真相とこれまでの彼女の人生を調査し、全てを狂わせたものの正体を探る。カレンの周囲にいる怪しげな人々。いったい誰が彼女を死に追いやったのか、それが分かるまで山あり谷ありの展開で息もつけないくらいの緊張感。中途半端な悪者はたくさん出てくるが、メインのボスキャラは相当の食わせ者。湿り過ぎず、乾き過ぎない。落ち着いたトーンで語られる。それにしてもカレンの死の真相は、悲惨だ。ラストの不安定な気持ちはどこに持っていったらいいのやら…。
操上 恭子
評価:B+
もともと大好きなシリーズでもあり、前作「愛しき者はすべて去りゆく」がすごく良かったので、とても期待していた。で、実際どうだったのかといえば、これがなかなか説明が難しい。作品としての甲乙をつければ、間違いなく前作の方が上だと思う。だが、読んでいる時の心地よさ、幸福感が本作が勝っている。緊急性のない、終わってしまった(ような)事件が気になって、依頼人もなしに調べるという設定がいいのだろう。とにかく、先を急がずに、ゆっくりと時間をかけて読むことができた。決して理想の世界などではない。それどころか、悲惨でやりきれない現実と陸続きの世界だ。それでも、パトリックとアンジーとブッバがいる世界にひたれるのは、至福の時間である。
佐久間 素子
評価:B
あれだけ痛切な前作のラストをリセットしてしまったかのようだ。シリーズ5作目、パトリック&アンジーと、今回の事件には少し距離がある。語り口の軽妙さと、ストーリーの緊張感の相乗効果で、リーダビリティの高さは変わらないが、シリーズとしての馴れが感じられることも事実。もっとも、それをいいとか悪いとか判断するのは、現在時点では難しい。番外編的一冊として、楽しむのが正解かも。だって、今回はブッバが大活躍なのである。シリーズの読者なら、既にほとんどブッバ・ファンだろうが、またさらにファンが増えちゃうね。彼が持つ常識はずれな俺ルールの、厳しさと純粋さに、およそ場違いな感動すら抱いてしまった。むろん、胸のすく破壊神ぶりも健在である。
山田 岳
評価:B
ブッシュ大統領のイラク口撃はやくざの因縁とかわらないが、アメリカではイカレた犯罪者までもが、暴力と脅迫で相手を屈服させようとするようだ。さて、本編は、ひとりの女性の死をきっかけに始まる。警察をはじめ誰一人として自殺と疑わなかったが、主人公の探偵は「自殺のはずがない」と行動を始める。彼がそう思ってくれなかったら、犯人の狙い通りに(著者の狙いでもあるかもしれない)話が進んでいったのか、いささか疑問がのこる。それでも、テンポよく読めるところがいい。
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