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退屈姫君伝
【新潮文庫】
米村圭伍
定価 620円(税込)
2002/10
ISBN-4101265321
内山 沙貴
評価:B
江戸の華、可憐な気品が鱗粉の様にひらひら蝶について舞い、柳、山川、道端の雑草に宿る生きていることを感じさせる溌剌素朴な風流、解す者も解さぬ者も一緒くたにして粋な絵にしてしまった、そんな情景を物語から思い浮かばせる。お噺しは明るく楽しく分かりやすくをモットーに、気付けばひょいと引き込まれているのが良い。知らない漢字も知らない日本語も何のその。それでも読めるのだから良いではないかと開き直ってみる。小難しさが心地良い加減の、愉快爽快な小説だった。
大場 義行
評価:B
いやあ最初はいきなり未読にしようとしてしまいました。なにせ姫君の名前はメダカ姫。しかもいきなりどう反応していいのか判らないギャグのようなもの満載。これはダメだと思いますよ、普通。ところが! 意をけっして読んでみるとこれが面白い。ちょっとした謎解きやゲーム感覚というものが巧くできていて案外止められない。時代劇とはまた違う、落語的要素をもったお話なのかな。デビュー作の「風流冷飯伝」とつながっているぞという感じなのでぜひ前作も読んでみようと思う。いやあメダカ姫でめげなくて良かった。
北山 玲子
評価:D
うっかり八兵衛だけではダレる。やはりしっかり者の助さんや格さん、「やっておしまいなさい!」と最後に締める黄門様が必要だ。でも、本書はなんだかうっかり八兵衛しか出てこない『水戸黄門』を見ているようだ。うっかりしているのにいつもなんとかうまく切り抜ける。そんなへんな安心感が逆に読んでいて不安にさせる。まさか、これで終わりじゃないよね、よね?といっているうちに終わってしまった。帯の<大江戸笑劇>という文字もなんだか少し寒い。まあ、おちゃめでかわいいめだか姫がちっちゃな藩を守るために大活躍するおとぎ話と思えばいいのだろうか。肩の力を抜いて楽しめる時代小説だけれど、どうせならもっと突き抜けたバカバカしさがあれば良かったのにという気もする。こういうのもありかなと思う反面、田沼意次=悪、困った時の平賀源内(名前しかでてこないけど)というお決まりの図式には、んー…、という感じ。
操上 恭子
評価:C+
この本に限っては、先に解説を読めばよかったと思った。時代小説の文法で書かれているのに妙に内容が現代的で、時代考証はどうなっているのだろうと気になりながら読んだからだ。要は、作者が作中で滑稽本と書いているとおり、江戸時代中期を舞台にしたマンガなのだ。深く考える必要はない。そうと知って読めば、とても面白い、楽しんで読める本である。めだかも仙もかわいいし。
佐久間 素子
評価:B
なにやらこう、ものすごく気持ちいい小説である。のほほーんとした太平楽な雰囲気がまず気持ちいい。軽快なテンポで、妙なところに転がっていくくせに、きちんと勧善懲悪におさまってしまうお話も気持ちいい。育ちの良さが、往来の素直な気質に磨きをかけている姫はむろんのこと、姫に魅せられて集まってくる、頼りになるんだかならないんだかわからない人々の、行動も考え方もこれまた気持ちいい。読者を選ばない間口の広さもあり、ザ・娯楽小説という感じ。ありそうで、意外とないよねえ、こういう小説。下ネタがけっこう多いのだけれど、あっけらかんとしてていいんだ、これがまた。
山田 岳
評価:A
タイトルに<退屈>の2文字があると中身まで退屈に思える分、損をしているのではないだろうか。二万五千石の風見藩では藩士が飛ぶように走り回って仕事をしているが、この藩にお輿入れしためだか姫もまた好奇心のおもむくままに江戸市中を飛び回る痛快時代劇。大河ドラマでも、「暴れん坊将軍」でもなく、「お江戸でござる」をスペクタクルにしたような軽妙さ、語り口のたのしさがいい。
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