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青空チェリー
【新潮社】
豊島ミホ
本体 1,000円
2002/9
ISBN-4104560014
大場 利子
評価:C
エロ、エロ大好き。エロ話も大好き。
なのだが、屋上でラブホを覗きながら、知らない男子と一緒にオナニーするのは、無理だ。オナニーが無理なのではなく、知らない男子と、が無理なのだ。著者は、1982年生まれだ。ちょうど10歳離れている。そうか、この世代になるとそういう事が出来るのか。いやそうじゃない。これは小説だ。
年令も性別も関係ない。いちいち驚くのもたまにはいいが、年令的なギャップに終始したのでは、面白さが半減。
この本のつまずき→「彼に対する評価は、低いことこの上ない(この下ない?)」この言葉の使い方に納得する。
新冨 麻衣子
評価:C-
「男子禁制!立ち読み厳禁!第1回女による女のためのR-18文学賞」
これは、この『青空チェリー』と『マゼンタ100』の帯に書かれた言葉である。この帯を見て中身を読みたいと思うか?わたしは多分手に取らない。読者の幅を狭める、困った帯だと思う。作品に対して失礼だとは思わないのかな?国産ハーレクインスを狙っているのか?その割に作品自体はとてもピュアだと思うが。大体いまどき、セックス描写があるからって、「R-18」だなんてださい。オヤジの発想だ。この帯を読んで作品に信頼が置けるとしたら、選考委員として光野桃、山本文緒が作品への言葉を寄せている点、それのみだ。この本には3作品が収められているが、どれもなかなか個性的。他人のセックスを盗み見ながら並んでオナニーする男の子と女の子とか、初恋の男の子を自分のものにするためにセックスの練習ばかりする女の子とか、設定はおもしろいんだけど、あっさりしすぎていて切なさがあまり感じられないのが物足りない。
鈴木 恵美子
評価:E
「食欲」と「性欲」はよくアナロジカルに語られる。最も原初的欲望であり、貪欲に飽くなき快楽が追求された結果、なんか最近変な方向に行ってるって危機感が…。特に美味しい「お肉」とかアブナさそう。脳味噌がスカスカになっちゃうなんて。そっかあ。だから、「青空チェリー」なんだ。山形のおじいさんから送ってきたサクランボなら残留農薬の心配もなさそうだし…。青空の下、あっけらかん、コンビニのおにぎりやパンをかじりながら、のぞくのに興奮しても、のぞかれるのは恥ずかしいという羞恥心は残してやってる分にはいいんじゃないのと言うわけね。「なけないこころ」でも、過去の某ポルノ女優を彷彿とさせる「でございます」文体で純愛を語り、今風きゃはきゃは文体でエッチを語り、女友達に、「男はセックスよけりゃいいってもんじゃない、下手でも気持ち」と言われて、言葉に詰まり、「詰まったその先に触れてはいけない領域があるのがわかっていた」おバカな振りした小利口さん、何だかつまらない。ひとりでやってればぁ。
松本 かおり
評価:E
「男子禁制!立ち読み厳禁!」というオビ文句が白々しい。詐欺、と言われても仕方がない内容だろう。いったいどこがどう「エロ」なのか。かわゆいのう、若いコは。中高生向きか。「女のためのエロティック小説です」と差し出されても、これだけでは40女の私は燃えられぬ。いかに小食の私でも、お子様ランチでは質、量ともに物足りないのだ。
文章そのものも荒削り。登場人物が「違うくて」なんて返事するだけで、私の背中には虫唾が走る。それが今の若いコの気分なんですぅ〜、と言われればそれまでだが、あまりに会話に頼りすぎ。背景や状況をもっとしっかり書き込んでほしい。
「ハタチくらいのコって、こんなにふやけてるのかなぁ」「な〜んかどの子も頭悪そうダナ……」等々、正直なところ読後感は氷点下。もうひとふんばり、登場人物の「若さ」に嫉妬したくなるような小説を今後に期待。
山内 克也
評価:B
文章がなまめかしい。「のぞきで作った免疫くらいしかないあたしの心臓にはそれだけでもう、チメイショウ」だの「『だめー! とんこつは臭いからだめ。ロマ〜ンチックな今日はだめ』」といった字面を見るだけで官能的になってしまうのは、私が「おじさん」になりつつある証拠なのか。 3つの短編とも主人公の描き方がみずみずしい。予備校での男子浪人生との会話とか、田舎に住んでいる男に思いを馳せる空想の場面など、誰もが共有する「甘い」「苦い」思い出が臨場感を持たせる。登場人物の刹那的ながらも前向きに生きようとする姿が、エロの部分を微妙に包み込み、一つの青春文学として爽快さを抱かせる。
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