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無境界家族
【集英社文庫】
森巣博
定価 560円(税込)
2002/10
ISBN-4087475050
石崎 由里子
評価:A
やりたいことだけをして生きていく。そう簡単に誰もができる技ではない、と凡人は考えるのだけれど、恐らく実践している博打打ちの著者はそうは言わないのでしょう。
才媛で最愛のイギリス人の妻と、日本国籍を持つ天才息子とのオーストラリア3人暮らし。といっても一つ屋根の下で暮らしているわけではなくて、妻と息子は勉学研究の為、ひょいっと海を飛び越える。
著者の、優秀な息子を描く行為が自慢になってしまうことに汗顔しながらも、やっぱり抑えきれない息子自慢を微笑ましく感じる。ちっとも嫌味に感じないのは、抑えても抑えても(抑える必要もないほど立派な息子さんなのだけど)ただただ溢れ出てくる息子への愛情を感じるからだ。
この親子関係は、息子さんが、大学卒業時に父親に言った「ただそこに居てくれたことに感謝する」という言葉に集約されているような気がする。
大場 義行
評価:B
編集者としては家族モノにしたかったようなのだが、無境界人の著者が力業で独自の日本人論に持ち込んだような本だった。いやあ見事な暴走ぶり。この爆走っぷりは、自分の妻や息子の事、教育について語っていたかと思えば、博打論、さらには各界の先生がたに論戦を挑んでしまうのだから、半端じゃない。いやはやまさに無境界だと惚れ込んでしまいました。氏の真似をする事や、そのまま鵜呑みにする事は出来ないが、それでも何か学ぶべき所が多いという怪作という感じ。どこまで本格的なのかわからないが、各方面の悪口は読んでいてとにかく飽きなかった。
北山 玲子
評価:B
夫は博奕打ち、妻は人文社会系研究者、息子は天才児。まるで小説のような家族構成だが、これはエッセイに登場する実在する家族。博奕を生業としている夫が、多少の後ろめたさをどこかで感じながら「いやあ、うちの女房と息子はこんなにすごいんですよ」と自慢しまくる。ほんとにこの妻と息子はエライ。特に息子は近くに反面教師がいたことでしっかり者に成長したのだろうか。博奕で家に帰らない父親に食事はちゃんと摂っているから心配するなと答える息子。その息子の卒業式のスピーチに大笑いする妻と号泣する夫。そんなエピソードがいちいちおかしい。息子の話をしていたと思えば、いつの間にか日本人とはという話に話題があっちこっちに飛ぶ。一瞬、近所のおばさんと話しているような幻覚に襲われる。著者自らも言っているようにこの強烈な、真正面から挑んでくるような自慢話に最後までついていく自信のある人には、オススメします。
操上 恭子
評価:C
一番不思議だったのは、テッサはヒロシのどこに惹かれているのかということ。まあ、それはどうでもいいのだが。作者の家族と生活を語っている部分は文句なしに面白くて、オーストラリアってそんなにいい国だったんだと感心する。問題は、「日本人論」「日本文化論」「日本文明論」の部分。慣れないうちは、うるさいおやじに余計な説教をされているような感じで、とても読みにくかった。だが、慣れてくると結構共感できる部分も多く、それはそれで楽しめた。
佐久間 素子
評価:B
家族・育児というきわめて個人的な題材を扱いながら、話がどんどん広がっていくのがおかしい。この、えらく壮大な寄り道を、脱線と呼べないのは家族3人がともに
「無境界」だからだ。何と言っても「個人に対する国家の重みとか管理とかでは、オー
ストラリアが一番軽そう」という理由で移民をする風通しのよさだもの。一事が万事、そんなハイレベルなエピソードを並べて、派手に毒を吐いても、芯にあるのは、個の尊重というあまりにも健全なポリシー。リベラルでありたいと思いつつ、すぐに考えることをさぼって保守に寄っちゃう自分としては、なかなか刺激的な一冊であった。凡人は凡人なりに、それでも目指せ無境界!だもんね。
山田 岳
評価:A
妻は世界をまたにかけたイギリス系人文社会学者、息子は天才数学者の地位ををなげうった在米証券エグゼクティブ、なのにオヤジはオーストラリア在住の日本人ギャンブラーという設定はバカボンのパパを上回る。失礼、設定ではない、事実なのだ(^-^;)。「国際日本文化研究センターはナカソネ日本バンザイ研究所」など過激で娯楽性豊かな言葉がとびかう。小林よしのり批判は腹をかかえて笑った。多読による教養に裏打ちされた家族論・子育て論・日本文化(を語りたがる日本人)論風エッセイ(どうしてギャンブラーがインテリなんだ?)。「これでいいのだ」 やたらポジティブで痛快でさえある。
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