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聖なる黒夜
【角川書店】
柴田よしき
定価 2,100円(税込)
2002/10
ISBN-4048734113
大場 利子
評価:A
まだ知らない世界があったのか……。知らない世界のほうが、多いのは分かっているが、ここまでとは。
警視庁捜査一課係長の麻生龍太郎、東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一、その企業舎弟の山内練。韮崎誠一殺人事件の捜査を軸に展開する。殺したのは誰なのか。犯人を探したい。だが、もっと夢中にさせるものがある。それぞれの交わり。関係。すごい。
厚さ3.6cm、重さ700g、672頁、二段組。見ても持ってもうんざりするが、この重量感でなければ伝わらない何か。それがあった。くらくらした。
この本のつまずき 帯に『「RIKO」シリーズの二人が切り結ぶ因縁の愛憎劇』とあるのを、読了後、発見。そのシリーズを読んでいなくても十二分に堪能したが、この余韻倍増計画のため、次はそれに取りかかれ。
小田嶋 永
評価:B
本誌12月号で吉田伸子さんが、8ポ2段組700ページでも「読み始めたらノンストップ」とあったのだが、ちょっと難渋しました。会話が多く、事件を追う展開もそれほど拙速ではないのにね。やはり、男同士の愛憎という濃密な世界にどっぷりつかってしまったからでしょうか。いずれにしても、男には書けない“男たちの物語”だ。前述の吉田さんいわく「一大やおいミステリ」である。(「やおい」という言葉、ネットで検索したら、あるわあるわ。)物語は、大物やくざ・韮崎の殺害事件を捜査する刑事・麻生龍太郎、マル暴刑事の及川純、韮崎子飼いの悪党・山内練の、幾重にしかも屈折しながら絡み合った“過去”の関係を背景に、事件の真相に迫る麻生の姿を追う。「犯人は山内ではない」と言い切る麻生と山内との因縁も一筋縄ではなく、意外な真犯人というミステリ度も高い。ただ、「石橋の龍」とか、「ヤマさん」とか、「太陽にほえろ」的な刑事のあだ名はいかがなものでしょう。それと今後は、女性刑事・宮島静香のヒロイン度アップに期待したい。
鈴木 恵美子
評価:C
それは愛なのか、罠なのか。煮詰まった憎しみの底に結晶するのは狂気か虚無か。とってもサスペンスフル。連載で読んでる分には次回が待ち遠しいかも。でも、加筆訂正され672頁上下二段組の本となると、連載時なら程よく親切に繰り返されて自然なキャラの特徴描写が、「又かよ。」と余分な重複に感じられてしまう。それに連載時なら、前回お互い無関心だった二人が次回で激しいアンビバレンツの 渦に巻き込まれていても、一月も経ってるんだから「そうかそうか」と受け入れられるけど、単行本だと何分も読まないうちに突然変わるその愛憎に何だか不整合を感じてしまう。「冤罪」が作り上げられていくその課程はいかにもそれらしいけれど、冤罪そのものの追求が半端で真犯人らしきものは提示されても途中でほったらかされてるから、冤罪性そのものも疑わしくなる。それは冤罪をいかに晴らすかという社会系じゃなく、いかに冤罪で狂わされた人生を墜ちきるかというエンターティメント系なんだから、まっ、いいか。
松本 かおり
評価:B
作品中の1日が1か月に思えるほど、読めども読めどもとにかく長い。2段組で670ページもあるのだから当然か。しかし、読後の今だから言える。この作品、大雑把に読み飛ばしては魅力半減は確実。覚悟を決めて読むべし。
要は、関東の大物暴力団幹部殺人事件の犯人探し、というだけの話なのだが、事件にからむ人間たち、練と麻生刑事、先輩刑事及川、ヤクザの愛人などなど、人物描写が詳細緻密で凄みあり。まっこと人間とは複雑怪奇なイキモノ、各人の心の闇をじっくりじわじわ心ゆくまで味わいたい。事件の夜を境に遡る10年の軌跡。熟知しているはずの自分自身の過去に隠されていた真実とは?「あんたは、何も、わかって、ない」。コワイ。
バイセク、ゲイ、ホモといった性的嗜好には少々困惑。「男と男の愛と快感」は女の私には実感不可能。ゆえに、この物語の根底にあるもの、もしかしたら一番肝心な何かは感じ取れないままかもしれない、と思うと、ちと、悔しい。
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