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黄泉がえり
【新潮文庫】
梶尾真治
定価 660円(税込)
2002/11
ISBN-410149004X
内山 沙貴
評価:E
死んだ人間がふらっと家に帰ってくる。それは幽霊やお化けではなく、血の通い骨のある、よく見知った生前と変わらぬ人間なのである。ここまではなかなか不気味で恐慌を誘うホラーな内容なのだが、その帰ってきた死者たちが残されていた家族を心配して、安心させたり立ち直らせたりと、なんと、生前よりも優しくて思いやりのある人間性豊富な死者なのである。そんなに人間を美化してしまっては犯罪者だって赦せてしまう。大体人間性豊かなホラーとは矛盾ではないか。この本はホラーではなかった。そしてこの本からホラーの要素を抜けば何が残るのか。心情や内容が上手く描かれている分、非人間性が目に付く本であった。
大場 義行
評価:B
この手の妙なファンタジーは、理屈抜きでその設定に入れるかどうか、それが問題だと思う。一種の入国手続きのようなもので、確かに簡単に入れない本もあって、これはもういくら読んでも頭の中では「ありえない」と思い続けてしまう本がそのタイプ。でも、この本はすんなり入れました。いや誰もがそうかも。読み出せば「ああ、みんな生き返ってきちゃんだ、へー」くらいにしか思わないはず。ほとんど説明なしでどんどん人が生き返って来ちゃうのだから仕方がない。巧妙にこういう時は役所は大変だろうなとかいう問題にすり替えられているし。しかし、この生き返ってくる人の設定や、ストーリーの展開ぶりが素晴らしく、もう少しで号泣しそうになりましたよ。短編のような話なのに、ここまでひっぱって長編にする腕力も必見だと思う。
北山 玲子
評価:C
突然死んだ人々が生き返る。
戸籍を復活してくれと役所に殺到する家族たち、形見分けを返せと言われ困り果てる人、黄泉がえりを商売にしようとする人たち、「私の葬儀の時は世話になった」と生き返った社長が社員に言うヘンテコな挨拶などなど、この信じ難い事件を心では激しく動揺しているだろうに態度ではあくまで淡々と事務的に受け止める人々の姿がいい。けれど、いつかこの人たちはまた消えてしまうのではないだろうかという想いがそこはかとなく漂う哀しい話でもある。生き返った人々が本当に本人なのか、外見は同じでも中身は別人ではないだろうかと疑心暗鬼になる人々も出てくるが、受け入れられない人々のことももっと描かれていたらよかったという気もする。それといちばん興味のある黄泉がえりの謎の部分が後半早足で語られるのがちょっと物足りなかった。
佐久間 素子
評価:B
SFと呼ぶより、ホラーと呼ぶより、ファンタジーと呼ぶのが、一番しっくりくるような、いとしい話である。熊本で、ある日突然死者が蘇り始める。死んだ当時の姿で、待っている人のところへ。混乱しつつも死者を迎える人々。その光景は、優しかったり、おかしかったり、ときに崇高ですらある。人間どんなことにも慣れるもんである。突然変異か、化け物の如き姿で蘇ってきた者すら、家族は受け入れていく。不気味さも、まがまがしさも、書くことを忘れられているわけではない。ただ心に残るのは、人と人とのつながりの深さだ。死が二人を分かつまで、いや分かっても。ラストちょっと甘すぎるかな。採点もちょっぴり甘くなってしまった。
山田 岳
評価:A
死者が次々と生き返るというミステリーSF。おどろおどろしさはなく、むしろすがすがしいのは舞台が熊本市だからか。よみがえった死者たちが残された者たちのわだかまりを消していくからか。そういえばユング心理学でも死と再生がテーマになっていたな。よみがえった伝説の歌手マーチン(マーちん?)がクライマックスで新たな伝説を生んでいく、ドラマチックな描写がすばらしい。
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