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立腹帖
【ちくま文庫】
内田百間
定価 1,050円(税込)
2002/11
ISBN-4480037624
石崎 由里子
評価:A
随分と無邪気な人だな、内田百間というのが最初の印象。そして怒りとは無邪気さの一部なのだな、というのが第二の印象。
東海道線急行列車の二等車に乗り込んだものの、単品料理を自由に注文することが許されず、あとから来た一等車の老人が軟らかめのライスカレーに舌鼓を打っているのを知って鉄道会社に激怒の手紙を出す。と、忘れた頃に自宅に謝罪に来た駅員に、今度は「干し魚」のようになって恐縮する。
幼い頃、蒸気音に心躍らせて、友達同士前後に連なり兵児帯つかんで汽車ごっこ。そんな子供がそのまま内田百間になって、汽車旅で遭遇するできごとに喜んだり怒ったりが本になっている。
感情的で、ときに強すぎる表現の言葉に目をつぶれば、喜怒哀楽の具合から当時の情景が思い浮かんでは消え…、古きよき、知らない時代をともに旅できる作品だ。
大場 義行
評価:B
内田百間電車大好き。いつもいつも電車について熱く語る所が子どもっぽくてほんと楽しめます。だいたいにして一日駅長を頼まれたのはいいけれど、勝手に電車に乗っていっちゃおうと画策したり、いやがる女給もなんのそのと食堂車で飲み続けたりと無茶苦茶。しかし前々から思っていたのだけれども、百間って面白く書こうとしているのか、それとも知らずしらずのうちに面白くなるのか、それが判らない。面白い事を書いたと思ったら、すぐに次の話になっていたり、急いでいる人がいて、踏切を渡ってきたら私が乗っている電車に轢き殺されてしまうなんて、これはギャグなのか? それとも率直な感想なのか? と目を疑いたくなるような文章も散見できる。ほんと謎の多いオヤジである。
北山 玲子
評価:A
列車のガタゴトという音、窓の外の流れていく風景、それをぼーっと眺めている乗客、そんな風景が詰まっている1冊。百閧ヘ小説も好きだが、やはり随筆のほうが味のある人柄が滲み出て楽しめる。少年時代、通過電車の壮大な光景に胸躍らせたこと。食堂車での納得の行かない対応に腹を立てたこと。大好きな汽車に関する随筆は当時ののんびりとした列車事情を垣間見ることができる。最高に面白いのは東京駅の1日駅長になった時の話。当日8時半に来てくれと頼まれるとそんなに早くはいけないせめて昼過ぎにしてくれと言い、好きな列車だから見送るのはいやだ。乗っていくと駅長らしからぬことを言う。なんてわがままで愛すべきおじいちゃんなんだ!私のイケテるジイちゃん百選の上位に位置している内田百間。こういっては失礼だが、大きな子供みたいでかなりカワイイ。
佐久間 素子
評価:A
恐れ多くて百間先生の本の評価などできぬ。小説の方はいまひとつわからないし、『ノラや』で笑いながら大泣きして以来、ずっとエッセイ派である。はっきり言って、読む前から心づもりはAであった。通勤の電車で揺れながらちびちび読んだ。ここだけ流れる時間が違っている。少年のような心をもった人とはよく言うが、百間先生の場合、そんな生易しいものではない。断固として、少年そのものである。我が儘で好奇心旺盛な少年が、おじいさんの皮をかぶって、おじいさんの頭で端正な文章を書いているのだ。子どもだから興味のつけどころが違う。興味が無くなればふいっとそのまま。だからいつも終わりは尻切れトンボで、それがたまらなくいい。時間をかけてゆっくり読みたい。大好き。
山田 岳
評価:B
名文!声に出して読みたい日本語とは、このことだ。あわせて元祖鉄道オタク、全開(爆)!「昔は汽車の窓から顔を出していても怪我はしなかった。(略)東海道を殆ど初め(神戸)から終り(新橋)まで窓の外に首を出したままで上って来た。」子どものように無邪気なヒャッケン先生の姿が目に浮かぶ。
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