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合い言葉は勇気
【角川文庫】
三谷幸喜
定価 840円(税込)
2002/12
ISBN-4043529031
池田 智恵
評価:A
舞台は廃棄物の不法投棄に反対する村。裁判を起こそうとする住民たちですが、あまりに不利な裁判に弁護士のなり手がいない…。困った村の青年は、ニセ者の弁護士を立て、村の皆を納得させようとします。
「勝利の見込みはないって言って下さい」とっころが!お調子者のニセ者弁護士がついつい「勝ちます!」といって村を盛り上げてしまい…。
ドラマの脚本がほぼそのまま本になっているので、最初は少々と惑うかもしれませんが、なに、すぐ慣れます。面白いから。スピーディーでサービス精神旺盛な内容にのめり込むこと請け合い。そして、エンディングは「みんな結局いい人なんじゃない」と言いたくなるような大団円です。これをご都合主義ととる人もいると思いますが、私は三谷幸喜のエンターテイナーとしての信念を見たような気がして、頼もしく感じました。
児玉 憲宗
評価:AA
反省している。天才、三谷幸喜のこの傑作を読まずして、今まで軽々しく「オモシロイ」という言葉を使っていたことをだ。社会問題と化した重厚な題材かと思えば、あまりにもはちゃめちゃ展開、無責任で自分勝手な登場人物。だいたい重要証人にこともあろうか一匹のフナムシを起用する裁判があろうか。しかも、直前にそのフナムシをゴキブリと間違えてたたき潰すとは。揚句のはてに、その死んだフナムシを小刻みに揺らしながら生きているように見せてやっぱり裁判に登場させる。あまりのばかばかしさに笑いころげ、感動に涙し、完膚無きまでに叩きのめされノックアウトされた。仰向けに倒されたわたしの胸の上でボブ・サップがタップダンスを踊っている感じだ。完璧なまでに「感動できる話」をつくり出すために考え得る要素を全部まとめて、ふるいにかけたこのストーリーは実はテレビドラマの脚本である。聞くところによるとこのドラマは三谷幸喜さんの作品の中でもっとも視聴率の取れなかった作品らしい。当たり前である。万人に認められ、万人が観たくなるドラマのどこがオモシロイものか。この文庫を読んだ人だけが三谷ワールドを堪能すればいいのだ。時代の先端を行くのではなく、三谷幸喜を時代が追っかけるのである。
鈴木 崇子
評価:B
同名ドラマのシナリオの文庫化。人気脚本家曰く「最低平均視聴率記録を更新した、記念すべき作品」であり、それゆえ「思い入れの深いドラマ」であるらしい。私自身はこのドラマ、タイトルもテレビで見た記憶も全くないのだが、作者独特のひねりを加えた、笑いあり感動ありの小気味よい展開でかなり楽しませてもらった。
売れない俳優がひょんないきさつからニセ弁護士となり、片田舎の産廃問題に巻き込まれ・・・。「南総里見八犬伝」とからめた人物設定と、個性豊かな登場人物たちがそれぞれに面白い。今まで脚本を読むということはほとんどなかったのだが、巻末のキャストと照らし合わせながら場面々々を想像する楽しみもあって、実際にドラマを見てみたくなる。ただし、メインのキャストを除いてはその名も知らぬ俳優さん多し・・・。顔を見れば「ああ、この人か!」と判るのでは。その意味でも再放送があったなら、録画予約をしようと思う。
中原 紀生
評価:A
三谷幸喜さんはきっと、人見知りで引っ込み思案なのに目立ちたがりの出たがりで、生真面目で心優しくて涙もろいくせに底意地が悪くて偽悪的でシニカルな少年だったに違いない。そんな少年少女ならたくさんいたと思うけれど、でも、そのまま大人になることは、実はとても難しい。しかも三谷幸喜さんには天からのギフト、つまり才能が授かっていた。いや、才能に取り憑かれのだと、三谷幸喜さんなら抗議するかもしれないが、そのおかげでこんなにも「とんがっている」(「解説」の石坂啓さんの言葉)ドラマに巡り会えたのだから、読者は感謝しなくちゃいけない。どこがとんがっているかというと、フィクションの中にフィクションを入れ子にして、二重否定が肯定に飛躍する刹那に視聴者(読者)のリアルな「感動」をかすめとっていく、その騙しのテクニックが水際だっている。才人・三谷幸喜が腕にヨリをかけて仕上げた渾身の作品なのだから、面白いにきまっている。
渡邊 智志
評価:A
テレビドラマが舞台演劇と大きく違うのは、CMや週をまたぐ関係で話がブツブツ途切れること。移り気な視聴者をつなぎ留めるために、作者は手練手管の限りを尽くして物語に「山場」を用意しています。この連鎖が面白い。これでもか、と定期的に発生する危機的状況と、右往左往しながらなんとかその場しのぎの手を打って状況を打開していこうとする登場人物たち。脚本家の姿そのものとも言える放送作家が、絶妙のタイミングで「まだ手はある!」と繰り返し宣言するあたりは、爽快感すら感じます。映像ならではの間や効果音による感興とは別に、文章で一気に通読すると話の流れ全体が大きく捉えられ、巧みなストーリーテリングを堪能。照れたポーズをとりしながら、内面はとてもしたたかな作者の面白い脚本の方程式。ヒロインの設定には無理があるかな? お気に入りの役になった気分で音読してみるのも楽しいかも。ちなみにボクは敵ボス網干頼母を選択しました!
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