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(上)
(下)
沙中の回廊
(上・下)
【朝日文庫】
宮城谷昌光
定価 (各)700円(税込)
2003/2
ISBN-4022643021
ISBN-402264303X
池田 智恵
評価:D
描写は平坦だし、登場人物には全く感情移入できないし、まるで抑揚がなくて絵の下手な紙芝居。こんな本誰が読むんじゃ! と思っていたところに、朝日新聞の広告を見た。そこには「ビジネスマン必読」との文字。そういえば、これは朝日の新聞連載だった。
そうか、わかったわかった。きっと、日本のビジネスマンのみなさんは、これをトイレの中や電車の中で読んで、「そうか、やっぱり人間には義が大事だな」とか「自らの使命をきちんと果たさねば」とか思うのだ。そうかそうか。これは中国歴史小説ではなくて、働く人々のための精神修養コラムだったのか。「チーズはどこへ消えた?」中国版なのか。まあそれはそれでいいのかもしれないが、小説としては本当に面白くなかった。個人的には三浦雅史「批評という鬱」以来の難読書。疲れたー。
中原 紀生
評価:B
冒頭のいかにも大衆小説風の書き出しに、血湧き肉躍る爽快な物語を期待した。「この世は玄通だな。ひとつわかれば、そこに未知という回廊がいくつかあらわれる」。後に晋国宰相にのぼりつめる若き士会が吐くこの言葉に、希代の兵法家の痛快無比にして機略縦横の活躍を期待した。だが、所は中国、時は春秋の世、現代人の感覚では計り知れない論理がはたらく別世界である。人々を動かす原理は、礼であり義であり徳である。「徳の原義は、呪力のある目でおこなうまじないのこと」であったという。何しろ宗教が生まれる前夜、呪術が政治を支配する時代なのだ。内省を知った個人の主観的心理や感情ではなく、あくまで行動のうちに結晶する人としての格や器量こそが問題とされるのである。近代小説の骨法をふまえたロマンを期待するのは野暮というものだ。宮城谷昌光の文体は終始乱れず、この異界の物語を描写しつくした。偉業である。いったんはまると、おそらくぬけだせまい。
渡邊 智志
評価:B
世界史の受験勉強で中国の王朝を歌って覚えました。♪殷・周・春秋・戦国・秦〜。「春秋」ってなんだかたくさーんの国があってごちゃごちゃしてた頃でしたっけ? その程度しか知らなくてこんな重厚な歴史大河物を読みこなせるのか。…苦労しました。人物や国名などの固有名詞が読めないし、なかなか覚えられない。途中で2度も諦めようと思ったけれど、一歩一歩ゆっくり進んで、なんとか読了。もともと歴史物の乾いた文体は好きな方で、下巻に入ってからは急に面白くなっってきました。主人公の存在が重みを増し、要職について出世してゆくあたりから感情移入開始。国を治める者が遵守すべき内容について語る主人公はカッコイイ。現実のサラリーマン生活で部下が上司を諌めるのってホントに大変だし、正義の人が報われるとは限らないし、ちょっと悲しくなったりしてね。理解は不十分でしたが『重耳』も読みたくなりました。受験勉強は無駄だったことが判明…。
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