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【新潮文庫】
山田詠美
定価620円(税込)
2005/8
ISBN-4101036225
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:C+
ティーンエイジャーがターゲットなのだろう。心身ともに不安定で、十分幼い部分を残しながらも背伸びをする時代には共感できるところがたくさんあるはずだ。今やその親の年齢になった身には懐かしいような、くすぐったいような気持ちだが。
16歳の双子ハーモニーとロビンは両親の離婚で別れ別れになり、一年後9・11テロ事件で母を失ったロビンは父と兄の住む南部へ移ることになる。「強い子」であろうとするロビンと年上の女性と交際を続ける、子供っぽいハーモニーの二人の視点から、家族、恋愛、母の死、父の再婚を織り込んでの青春小説である。内容もなかなかだし、読後感もまずまず。
ただ一つ難を言えば、双子はイタリア系白人の母とアフリカ系黒人の父を持つのだが、このあたりのつきつめ方が物足りない。日本人には実感し難い人種問題を入れるならもっとキチンと描写すべきだろう。また、他の作品は未読でこの一作をしてこんなことを書くのは失礼だろうが、アメリカを強調するためか、翻訳でもない、日本語でもない何とも中途半端で不自然な表現がひっかかる。何もわざわざアメリカでなくとも青春小説として十分な内容だと思うのだが。
久保田 泉
評価:A
ご無沙汰だなあ〜山田詠美。デビューから何年かは随分読みふけった記憶がある。いつのまにか読まなくなった。その間、著者は文壇の異端児から大御所へ、その小説も、生活のためから今は生きるために書いてるのだろうな。久々に読んだ感想は、歳を重ね、状況は変化しても、山田詠美の世界感は変わっていなかった。この瑞々しさはさすが。これは思春期の多感な世代に今も人気があろう。もちろん、どの世代でも思春期があった人なら、共鳴出来ます。両親の離婚で別々に暮らす双子の兄弟、ハーモニーとロビン。ロビンは母とNYに、ハーモニーは父の故郷の南部で、父や祖母たちと一緒に暮らす。ロビンが夏休みに南部を訪れ、物語が始まる。家族という集合体の幸せは、永遠に続くものではないと知るのが、子供の成長物語の1ページ目かもしれない。著者は少しも高い所から見下ろさず、9・11で母を失った兄弟の成長を、ストレートでひりひりと痛い文章で綴っていく。読了後、この本を読むティーンエイジャーは幸せだなと、ふと思う。
林 あゆ美
評価:AA+
人生の普遍的なことがらがつまっている青春小説。青春って、10代におこるきわめて短い期間だと思っている私なので、この分野の読者層は案外せまいのではと思う時がある。学生時代を卒業し、社会生活を営みはじめた大人が読むには、ノスタルジーやセンチメンタルな味付けが必須になってしまっている、と言い換えてもいい。でも、“あらあらそれは狭い考え方ね”と、この物語が教えてくれた。“幸福ってのはこういうものよ”と、的確な言葉で伝えてくれる青春モノもしっかり存在することを教えてくれた。くぅ、いいです、すごく。なかなか出会えない希有な物語を紡いでくれた山田詠美さんに感謝。
PAY DAY―― 日本語でいうところの「給料日」は、せちがらい世の中でちょいと一息つける日。私にしても、いつもより100円高いワインを買おうとか、モルツビールじゃなくて、エビスの黒ビールにしようと思えるすてきな日。そのハッピーデーをキーワードに、双子の兄妹が恋に生き、人生を楽しむエッセンスを身に付けていく実用的な物語でもある。甘ったるくなくて、直球でびしびし響く言葉にうっとりした。私自身もっといい大人になって、我が子どもたちのお手本にならなくちゃと意欲をかきたてられました。
Thank you!
手島 洋
評価:A
アメリカのニューヨークと南部の架空の町を舞台に、ある一家(特にふたごの兄妹)を描いた物語。この作品が発表されたのは2年前で9.11が取り上げられている。このあまりに大きすぎる事件を取り上げると、犠牲者の哀しみ、戦争の是非について大上段に書かれていそうだが、そんなものはまったく登場しない。書かれているのは等身大の人間の姿だけだ。
どんなひどい出来事に見舞われても、生きている限り、人は過去にとどまれない。過去を忘れようとしている自分に時々、罪悪感を覚えながらも人は自分の「今」を生きていく。17歳のふたごの兄妹はお互いを疎ましく思いながらも、愛情を抱きつつ、お互いに自分の人生をスタートさせていく。
5つの章からできている、この作品は章ごとに、兄と妹、それぞれの視点から物語として書かれている(「ハーモニーの章」、「ロビンの章」という具合に)。ふたりのものの受け止め方や考え方はまるで違いながら、どこか似ている。このふたりに限らず、私たちはみんな、まるで違うのに、どこか似ている。だからこそ、生きることは難しくすばらしい、というとチープすぎるでしょうか。
山田 絵理
評価:C+
アメリカの南部に住む、16歳の双子・兄ハーモニーと妹ロビンを主人公にした、恋愛と家族の絆をテーマにしたお話。
私事だが、山田詠美氏の作品に感情移入できたことがない。書評などに、女性の気持ちがよくわかっているというふうにあるので、好きになりたいと願うのだが。
今回もだめだった。話の設定がだめだった。日本人ではありえない、アメリカ人(欧米人?)特有のストレートな感情表現が受け付けなかった。例えば「パパ、愛しているわ」みたいな。これが海外の翻訳小説だったらよかったのだけど、日本人が描くアメリカ人家庭の描写に、どうしても違和感を覚えてしまう。
いいなあと思ったのは、感情の記述の力強さ。登場人物が傷ついて崖っぷちに立っていたとしても、凛としていて潔い。人を好きになる真っ直ぐな気持ち。将来について考える時の真剣な表情。彼らの台詞一つ一つに、自分はどうなのかと問われているようで、何度もハッとさせられてしまった。
吉田 崇
評価:C
うーん、サガンか?
と、まぁ、それはともかく、この著者についてはデビュー当時リアルタイムに追っかけてた記憶があって、「なんだよ、黒人と、セックスのことしか書く事ないのかよ」と、生意気盛りな当時の僕はうそぶいてはいたのです。『ぼくは勉強ができない』を読んで以降、しばらく忘れてて、そして本書、第一章を読み終えた時点の感想が、冒頭のひと言。いやぁ、切なくて脆そうで、甘酸っぱくて、なーんかいい雰囲気の作品だなぁ、日本の作家の物じゃないみたい。いやはや、お見それしました、未読作品読破させて頂きます。
が、何点かけちつけさせてもらいますと、各章最後に掛けてくる「PAY DAY」というフレーズ、決まったりはずれたりしてるもんで、連載という形式でないのなら必要ないかと思いました。あとは、例の9.11についてですが、ぼくは基本的に文学と政治は分けといて派なもんで、テロリストが一方的に悪の権化とは思わないのですが、この作品、善悪は出さず、ただ、当事者の哀しみと哀しみ全般という対比の仕方をしている所が、説得力を感じました。文学やってるもんがやたらと鼻息荒くしているのを見ると、げんなりしちゃう僕としては、ますます著者が好きになりました。
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