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鉤爪の収穫
ヴィレッジブックス】
エリック・ガルシア
定価1029円(税込)
2005/8
ISBN-4789726231
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:B
恐竜探偵!? 比喩ではない。本物(?)の恐竜が登場竜物なのだ。人間の着ぐるみ(かなり精巧らしい)をつけた数種の恐竜がヒト社会に溶け込み、しかもかなりの数で、歴史上の人物や現役有名人の中にもいるらしい。シリーズ3作目だそうだが、初めて読むには設定を飲み込むまで少々時間がかかる。しかし、ノリのよい文体は読みやすいし、この手のアホくさい設定は結構好きなので、それなりに楽しめた。
ハーブ中毒(アルコール中毒に相当する)で金欠の私立探偵ルビオは恐竜マフィアのボスから仕事を依頼され、見知らぬ土地に赴く。そして対抗するマフィアのボスが旧友であり、さらにその妹とはかつて深いワケありだったりで、二重スパイと相成ってしまう。正に血で血を洗う抗争に巻き込まれるのだが、同じ恐竜でありながら異種というのも抗争の原因だ。このへんは作者の深い意図であるらしいが。 筋立てはそれほど複雑ではないし、特別意外な要素も(設定そのものを除けば)ない。内容をじっくり深く読む必要はないかもしれない。人材派遣ならぬ竜材派遣やら「小さいころ鉤爪を縛られ成長を疎外された」であろう歩き方をする東洋の恐竜とか、表現のおもしろさを味わってもよし、具体的な想像をするとグロテスクな感があるが、ヒトに変身したり、素の姿にもどる様子やルビオの性格を笑いながら読むのも一興だろう。
久保田 泉
評価:A
来たー!!またまた今月も同じこと言ってすみません。私にとって苦行のハードボイルドの翻訳もの、う〜む、と完全に逃げ腰で本を手に取り、ふと帯を見ると“あのハードボイルドな恐竜探偵ルビオが帰ってきた!”とある。恐竜?…目が点になる。恐竜ミステリーとは?突如むくむく興味がわいてきた。期待と不安に胸をふくらませ、読み始めたら、これが意外なほど面白くて一気読みしました。意外、というのは出てくるのがみんな恐竜だから。当たり前じゃん、と言わないで。探偵のルビオが、マフィアのボスに雇われ、ある男を尾行してマイアミまで行くはめになる。そこで思いがけず、雇い主と敵対するマフィアのボスとなった旧友ジャックと再会。その妹はかつてルビオが愛した女性。ありがちな展開が、登場人物が実は人間の扮装をした恐竜だったというだけで、残虐なマフィアの抗争も、人間の麻薬にあたるハーブ中毒も、何から何まで稀有な面白さ。恐竜ミステリーなんて他にはないらしいが、史上最高の帯の文句に偽りなしです。
林 あゆ美
評価:A
恐竜ハードボイルド第3弾。そう、恐竜です。小さい子ども(や大きい子ども)が夢中になるあの恐竜が主人公。シリーズものですが、本作から読んでも十二分に楽しめますし、もちろん既刊を抑えておくと、ニヤリとする箇所は多々でてきます。
さて、恐竜探偵ですが、ふだんは人を装っています。実は、この世の中、恐竜と人で構成されているのですが、人間社会はそのことを知りません。恐竜社会がそのバランスをくずさないよう、常に目を配る組織をもってして秩序ある社会をつくりあげているからです。マフィアだって恐竜社会に存在しています。諸事情から、本書の主人公、恐竜探偵ルビオは仕事を選べるような悠長な立場になく、不本意ながらマフィアがらみの一件をひきうけることになり……。
鉤爪のリアリティさに毎度うなりますが、今回もまた一段と深みを増し、ラストまで一気読み。シリーズ3作中のもっともページターナーな作品だと思う。古い友情、愛した女性、マフィアの勢力争い、二重スパイまで登場し、ハラハラしたりホッとしたり読み手の感情は休む間もない。最後の最後、著者あとがきまで楽しませてくれます。
手島 洋
評価:C
恐竜探偵ルビオがハードボイルドな世界で活躍する物語。既に第3弾ということだが、シリーズ初体験の私には、恐竜が探偵したり、人間の皮を被ったりするという特異な設定になかなかついていけませんでした。同じ恐竜でも、ヴェロキラトプルとハドロサウルスでは仲が悪いんだそうですが、有明のダイノソア・ファクトリーに行ったことのある私でも、どちらの姿も頭に浮かびませんでした。そして、タイトルからして、ハードボイルド作品のパロディになっているようですが、ハメットやチャンドラーにも詳しくない私には、全然ピンとこなくて消化不良が募るばかり。
ストーリーはそんな現実離れしたキャラクターに反して、すごくシビア。自分に言い訳をしつつ、強いものに流されてふたつのマフィアをいったりきたりしている、ハーブ中毒から立ち直れない主人公。そして、彼にとって、つらい出来事がこれでもか、というくらい起こっていく。これだけ重い話だと、主人公が人間でない方が、少しは話を軽くしてくれるていいのかもしれません。
吉田 崇
評価:C
このシリーズ、読んだ事がある気がして読書ノートを確認するも見つからず、気のせいだったのね、そういえばちょっと前、やたらと恐竜の文字を冠した小説を読んだ頃があったよなぁ、そのせいかなぁと、読み始める。
うーん、読み辛い。どうして、恐竜でなきゃならないの? と、そればかりが頭に引っかかって、ストーリーに入っていけない。この設定に無理があるだとか生かされていないだとかを言うつもりはないのだが、どうなんだろう、せっかく人類とその中に混じって生活している人の扮装をした恐竜たちという図式があるのなら、その関係のダイナミズムをこそ読みたいのだけど。あ、でも、それじゃSFか?
ともあれ、コメディタッチのハードボイルドとして読めば、及第点。かゆいところに手の届く、ツボを得たお話です。
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