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弱気な死人
【ヴィレッジブックス】
ドナルド・ウェストレイク
定価840円(税込)
2005/7
ISBN-4789726045
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:B+
「あらゆる筋から金を借りて生き延びた」仲良し夫婦ハリーとローラにとうとう悲惨な現実がやってくる。残るは生命保険のみ。でも貯蓄型ではないから死ななきゃ金は手に入らない。それじゃあ、ということで、ありきたりな計画が持ち上がる。ローラの兄やら故郷(南米の小国)のいい加減さを利用しての演出をすべく、着々と準備が整う。目撃者も多数取り揃え、万事うまくいくはずだったが…… ウソにうそとごまかしを塗り重ねるたびに関係者も増えてゆく。警察、保険会社、親戚達etc.ウェストレイクらしい一癖もふた癖もある人間どもが…… 読みやすいし、おもしろい。寝不足の頭でも一気に読めた。
この夫婦は今までの生活を反省もしないし、犯罪者でもある。しかし、不思議に批判は浮かんでこないし、ファミリーの結束のすばらしささえ感じてしまう。良識とか道徳とかを吹っ飛ばすような明快さと軽妙さだ。もう少しブラックな結末を予測したため物足りなさも正直感じたが、最後まで明るさを貫いた内容もまたよしである。
久保田 泉
評価:B
うん?この作家の名前には見覚えがある。以前課題図書にあった、聖なる怪物を書いた作家だ。いかれたハリウッド俳優の独白が印象的だった聖なる〜にくらべると、こちらの主人公バリー・リーは借金まみれの情けないダメ男。にっちもさっちもいかない暮らしだけれど、バリーには愛する妻ローラがいる。二人に残されたのは、掛け捨ての生命保険だけ。保険金を手に入れるには夫婦のどちらかが死ねばいい!と呆れるほど単純な計画が立てられた。死ぬ方はバリー、場所は記録の管理がずさんなローラの故郷、南米のちっぽけな国。…とここまでは順調だったが、次々と計画が狂うことが起きてしまう。苦しまぎれのウソをつき、身を隠すバリーの弱気な迷走ぶりが笑える。だけどそれも、計画がばれたら、愛妻ローラが監獄行きだから。ダメ男だけどあくまで妻と大金を手に入れたいところがちょっとチャーミング。それだけに、ラストは爽快というより能天気。作品の小粒感は否めない。筆名が多数あるという、著者の筆名遍歴が分かる解説が面白かった。
林 あゆ美
評価:AA+
脱力したタイトルで好みだなぁと思って読み始めると、やっぱり脱力的に物語はスタートする。何をやってもうまくいかないカップル――でも、2人の仲だけは、最高にハッピー。とはいえ、世の中、霞を食って生きていくわけにはいかない。お金は必須、けれど、2人はもうすっからかん、どこをたたいても出てこない。人生を一からやり直したいと思った時、彼らはどうしたか……。
そう、一度死んでやりなおそうと思ったのです。そんなことうまくいきっこないと、普通の人は思うでしょう。もちろん普通ならうまくいきっこないのです。そして、この物語の2人も、いままでのゆるい展開からうまくいきそうにはとうてい見えません。やることなすこと目もあてていられず、実際、私は時々ページをバタンと一瞬閉じて同情し、それから気をとりなおしてまた読み始めたものです。
でも、なんだか惹きつけられるゆるさ。エンディングもえっと驚くナイスなもので、読後感すごくいいです。著者ウェストレイクは、ペンネームを複数もち、この作品も解説が書かれた時点ではどのペンネームを使うか決まっていなかったとあります。作品同様、著者もおもしろそうな人物、今度は別のペンネーム作品を読んでみなくては。
手島 洋
評価:A
さすがウェストレイクという、実に不思議な作品。アメリカに住む貧しい夫婦が保険金詐欺で一儲けしようとたくらむ。妻のローラは南米の小国の出身で、そこなら、警察の目をごまかして事故死を装い、保険金をせしめられるというのだ。ふたりはその国に行き、ローラの兄の助けを借りて、その考えを実行に移すが次々ととんでもない出来事が起こり、大変なことに・・・・・・。
まずは、登場人物が変な人間ばかりなのがいい。主人公の夫婦は絶対自分たちは金持ちになるという妙な自信をもっているし、小国の人々はみんなうさんくさい連中ばかりで、誰一人信用できそうもない。帯には「ダメ男、いったん死んでもダメ男?」と書いてあるが、そういう意味では登場人物のほぼ全員が「ダメ人間」。話の展開もあっちに、こっちに、どんどん予想外の方向に転がっていって、最後に誰が得することになるのか、全然見えてこない。コーエン兄弟やアキ・カウリスマキの映画が好きという人にはお勧めです。
山田 絵理
評価:B
さくさくと楽しく愉快な気持ちで読み終えた。登場人物の名前のややこしさに煩わされず、前後のつながりがわからなくなってしまうこともなく、読みやすい訳も私好み!
なぜだかわからないけど、常に金欠に悩まされてきたバリーとローラ。ついに一文無しになり、にっちもさっちもいかなくなってしまう。あとはお互いにかけた生命保険に頼るしかない。中途解約金は出ないけど、事故死すれば倍の保険金が手に入るのだ。これは事故死するしかないじゃないか!!
というわけで偽装工作し、バリーは別人に成りすまして金を手に入れようとするが、そうは問屋が卸さない。お約束どおりに次々とトラブルが襲いかかる。それが面白く、「だめねえ」と思いながら十分楽しませてもらった。バリーはいたって普通の人。誘惑に弱いし、ぼこぼこにされたりしてあまり格好よくない。けど、妻ローラを思う気持ちが本物であるところが、なかなか魅力的。しかもラストではそれが彼を動かす力となる。ダメ男が一瞬にして変身!見ものです。
吉田 崇
評価:C
それなりに楽しめます。だが、しかし、値段と釣り合うかと言われたら、僕は微妙な線だと考える。随分おまけしてC、本の価格が高すぎる。
解説読んで、びっくりなのが、著者のペンネームの数の多さ。ほとんど弱小同人文芸誌作家のノリで、一人十六役もの大活躍。多分もっと他にもありそうで、なーんだ怪人二十面相を地でいく人なのね、と変な所で感心感心。
で、その内容、主人公が中途半端なキャラなもので、悪事をしてもどことなく普通、色っぽいオネェーちゃんの誘惑にも負けず、妻への貞節を守り通すなんてことをしてみても、何となくさらっと過ぎちゃった。案外、損な役どころ。妻の血縁、無茶苦茶な大家族達に翻弄されつつ、大金を手にする事が出来るのか? って話なんですが、終盤、ちょっとしたドンデンがあったりしても、やっぱり全体に薄味。著者の追っかけの方にはオススメ、それ以外の人は図書館を利用するのが吉、僕は弱気な読者ではないのである。
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