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【ヴィレッジブックス】
ロバート・マキャモン
定価882円(税込)
2005/7
ISBN-478972607X
ISBN-4789726088
>> Amazon.co.jp
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>> Amazon.co.jp
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北嶋 美由紀
評価:B+
人生という長い時の流れの中で12才の清流を思い起こすコーリーの話。 生活はつましいが、善良な両親と親友に恵まれ、少年らしい日々を送る彼が、笑い、喜び、時にくやしさや悲しみに襲われながらも少しずつたくましさを増してゆく姿は心地よい。そんな彼の清流にもよどみがいくつかあるが、最大のものは父と遭遇してしまった殺人事件だ。時折彼の頭をかすめる事件のことはこの部分だけでも一つの推理小説になり、最後まで飽きさせない。文才に恵まれ、作家を目指す彼は12才にして探偵役もこなしているのだ。舞台は1964年──東京オリンピックの年。アメリカではまだ黒人差別がひどく、ベトナム戦争が始まっていた。今ほど豊かでも便利でもなかったが、少年が夢を見ることができた時代だ。シャーマン的存在の黒人女性、繰り返し見る夢、死なない犬など幻想的な部分もあるが、コーリーが霊感の強い体質と割り切ってしまっては身もフタもない。この頃の世界は未知の部分が今よりずっと多かったはずだ。少年のもつ感受性の強さ、純粋さ、青春というには幼い12才という一年間を切り取った物語も27年後の話も気持ちよく読めた。
久保田 泉
評価:A
相変わらず、外国の作家にはとても疎いので、もともとはモダンホラーの作家として、注視されていたというこの作家も初読です。この作品を書いた少し前くらいから方向転換したそうで、本著もファンタジー色の強い不思議な空気に満ちたミステリー小説だ。そして、主人公の12歳の少年コーリーの成長物語でもある。物語の始まりは1964年。舞台は、人種差別が色濃く残るアラバマ州南部の田舎町。ある朝、少年は父とともに一台の車が湖に落ちるのを目撃する。父は明らかに殺された無残な死体を見てから、悪夢にうなされる。コーリーは湖で拾った羽を手がかりに一人で事件の謎を追い、二度と来ないきらめく12歳を体験する。上下巻と厚いが、事件の謎解きという主軸はぶれないまま、各自独特に読者を惹きつける脇役やエピソードがぎっしりつまっている。えっうそ?と思うような出来事も人智を超えたような人の力も、魔法を信じる少年時代への郷愁で素直に読める。肝心の謎解きの方も、説得力があって面白い。小説こそ、究極の魔法だと信じたくなる一冊。
林 あゆ美
評価:BB+
子ども時代は、それほどキラキラ光る時代ではないと思っている。払いのけることが難しい重荷もあるし、友人らとうまくやっていくのも、大人以上にむずかしい。でも、思いおこすと、キラキラしてた時もある。この物語は、その瞬間をすばらしい語彙で磨き上げて読ませる。
主人公は12歳の少年、コーリー・マッケンソン。ある朝、父親の仕事である牛乳配達を一緒にまわっていた時、湖に沈む車を発見する。父親は車中の人間を救おうとするが、すでに殺されていた……。事件は未解決のまま時間だけがすぎる。しかし12歳の時間は、その事件だけにあるわけではない。初恋を経験し、町のならず者たちとやりあい、あるきっかけで魂をもった自転車をもらう。「わたしは魔法の存在を信じている。わたしは魔法の時代に、魔法使いのいる魔法の町で生まれ、そして育った」と最初に著者は書いている。そして著者が続けていっているように、誰もがそうした魔法の町で育っているはずなのだ。それに気づくか気づかないか。気づいたならば書かねばなるまい。気づいた者が〈物語を作る者〉になるのだから、マキャモンのように――。
手島 洋
評価:A
10年以上前に読んだ作品の再読だったが、ハリケーン・カトリーナの災害の直後に読むと、前にはなかった苦さを感じさせられた。舞台がアラバマ州ゼファーで、水害が起こる話まで登場する。アメリカが失ってしまったものの大きさを考えずにはいられなかった。
60年代中盤のアメリカが舞台の、ある少年の生活が描かれている。まだ若くみずみずしかったアメリカを楽しめるという意味でも、自分の少年時代を懐かしむという意味でも、ノスタルジーに浸って読める作品だ。そういう意味ではキングの「スタンド・バイ・ミー」と比べる人も多いと思う。しかし、この作品の一番のおもしろさは、作者が(冒頭で宣言しているように)「ストーリーテラー」に徹しているところだ。小さい頃から、友達に物語を語るのが得意で、作文がうまく、将来作家になりたい主人公。この作品は、その少年の目から見た、アメリカの物語。SFや不思議な出来事の大好きな少年が語る物語の中では、人が空を飛べても構わないし、物語内の「真実」なのだ。人生、町や国の歴史は、そうやって「ストーリーテラー」によって語られ、受け継がれていく。そういう意味で、これは非常に魅力的な歴史小説なのだ。
山田 絵理
評価:A
著者の少年時代の回想である。時は1960年代。舞台はアラバマ州南部の町。まだ少年が魔法を信じていた頃の、冒険に満ちた日々と成長していく様を描く。しょっぱなから衝撃的な殺人事件で幕が開くのだが、その後の展開は穏やかに、多彩なエピソードを散りばめながら、思い出したように殺人事件の謎が解きあかされてゆく。
本書には著者の少年時代のきらめく思い出がたっぷりと詰まっている。一つ一つの出来事が、多感な少年に何らかの影響を残してきたのだ。だから少年の成長を確かめながら、じっくりと時間をかけて読んだ。これは文字で描かれた少年のアルバムなのだ。読後、思わず胸に抱きしめたくなってしまった。
一番魅力的だったのが、少年の父親だ。自分が正しいと思う道を選ぶ、偏見に惑わされない強い姿と、目撃した殺人事件の悪夢に悩まされる弱い姿。少年に最も影響を与えたに違いない人物は、とても人間らしい素敵な人物だった。
吉田 崇
評価:C
あのー、結構、書評しづらいです、これ。キングで言えば『スタンド・バイ・ミー』なんでしょうけど、自伝的要素云々と言うより、少年期特有の不思議なリアリティ、はっはっは、僕も実は空を飛べたのです、僕の場合は疲れに疲れて坂道でつんのめったらぷかぷか身体が浮いていた、と、それはどうでも良いのですが、とにかくエピソードが多くて、やたらとサービス満点、無茶苦茶トッピングののったざるそばみたいなもので、いったい何のこっちゃ? とも思うのですが、そのくせ軸となるストーリーはしっかりしているし、子供の成長による父と子の関係の微妙な変化なんてのも非常に上手く書けていて、難癖つける筋合いではないのかもしれないのですが、ただ一つ言わせてもらえるならば、異常なまでに気味の悪い登場を果たしたザ・デーモンが、いつの間にか可愛らしくユーモラスな感じになっていったのは、どうしてなんでしょう?
僕のお気に入りのエピソードはロケットです。パーツ変えれば良かったのに。
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