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ベター・ハーフ
【集英社文庫】
唯川恵
定価680円(税込)
2005/9
ISBN-4087478513
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:★★★★☆
いきなりな場面で始まる。幸福の絶頂のウェディング・ドレス姿で永遠子は文彦の元彼女と対峙させられるのだ。最初のトラブルが今後すべてのつまずきとなる予感たっぷり。最悪のスタートをきった新婚生活はもちろん甘さとは程遠い。お互いの感情の行き違いに不景気やリストラ、親の問題も重なって、それでもズルズルと結婚生活を続けてゆく二人。同世代の様々な夫婦関係や親の夫婦問題も織り込まれながら、女心が永遠子の視点で、文彦の視点から夫の立場と男の本音が語られる。恋愛頻度が高めなこと以外は、どこにでもいそうな夫婦だ。結婚のテキストにするには少々甘いと思うが、実感できるところは多い。本文中にもあるが「後悔しながらも離婚しないのは決定的な理由がないだけ。とりあえず慣れ親しんだものを捨てられないだけ。」と改めて感じる。昭和から平成に移る時代で、(文彦は地下鉄サリン事件に巻き込まれる!)主人公達とほぼ同時代に結婚生活を始めた私は、そう言えばそうだったと、なつかしく思い出しながら読ませてもらった。
久保田 泉
評価:★★★☆☆
今月は今とこれからの日本の小説を支えて引っぱる、油ののった女性の作家が続く。この作品は肩越しの恋人で直木賞を受賞する直前の、筆力という作家のエンジンがガンガン加速していることを感じる作品。バブルに踊って、バブルの崩壊に振り回される一組の夫婦の話。作家の勢いか、バブルが背景のせいか、主人公の永遠子と文彦のお見事なまでの浮き沈みぶりがイケイケの展開で進んでいく。悪く言えば、絵に描いたようなエピソードと2時間ドラマのような俗っぽさも、怖いものナシの唯川恵が書けば、ちゃんと面白く読ませる小説になる。
結婚の真実を描くというよりは、夫婦のすれ違いが際立つ会話や心情のリアルさが一番の面白さか。夫婦の再生、という視点で愉しむには妻の永遠子に人間的魅力が欠けている。結婚という出発点では似たり寄ったりの夫婦だったが、まだ夫の文彦の方にわずかな成長ぶりが見られるということは、この作家は案外女性にシビアで男性には甘い?ちなみに私のバブルの記憶は、預金の金利が高かったな〜ということだけ。なんだかな〜。
林 あゆ美
評価:★★★☆☆
バブルの時代に華やかな結婚式あげ、高収入の夫との生活を楽しんでいた妻。景気など下がることを考えもせず未来をみていたのに、はじけたバブルは夫婦生活をどう変化させたか――。
読ませます。結婚生活アラカルト、山あり谷ありの生活にひしひしと共感してしまいました。離婚するのは簡単なようでいてエネルギーの消費が大きすぎ、その一歩を踏み出せない。しかしつづける結婚もしんどい。でもこの夫婦は別れるエネルギーの消費より、つづけるエネルギーの方を後ろ向きに選択した。なんでも前向きに生きていければ、人生楽しくなるとは思う。でもでも現実は、予想だにしていないことや、予想していても起きてほしくないことが時に休みなく襲ってくるものだ。
読んでいると、あぁそうだねと共感したり、それはちょっとと反感をもったりと、2人の生活に伴走しているようだった。結婚は長いマラソンに似ているかも。
山田 絵理
評価:★★★☆☆
ストーリーは確かに面白い。バブル絶頂期に豪華な結婚式を挙げた一組の夫婦に起こる悲喜劇。お互いの不倫をはじめ、リストラ、出産、子育て……まさに「渡る世間は〇ばかり」のトレンディードラマ版。これらが、バブル崩壊や地下鉄サリン事件などの時事もからめて、夫文彦と妻永遠子の視点から、交互に描かれている。
よくもまあこれほど多くの事件が起こることだと感心した。それが結婚の現実なのだろうけど、書きようがあるんじゃないだろうか。話の運び方は上手なのに、俗っぽさばかり目に付いて、文章にその作家独特の色というか雰囲気が感じられない。だからおもしろいのにつまらない。
読み終えて、結婚はやっぱりまだいいや、と。いくら恋をして結ばれた二人とはいえ、二人の他人が一組として共に生きていくというのは、とても大変なこと。それなりの努力と忍耐と寛容な心が必要なのだということを、この本には教えていただきました。
吉田 崇
評価:★★★☆☆
名前だけは知っていた著者の作品、『どうして、結婚なんかしたのだろう。』という帯の文句に辟易としながら、あんまり期待せずに読み始めたのですが、結構面白かった、というか、失礼な言い方ですが、笑えました。初期平成時事風俗見本市みたいな感じで、いやいや、主人公の夫婦がめったやたらと世間の波風に出会う出会う。まるで、小説の様な人生を生きる二人とでも言いましょうか、さほど色あせてはいない過去の事件を使って、時事目録という一種メタ・リアルな物語世界を作り上げた著者に脱帽です。
でも、この作品、読み手も読まれるべき時も選びます。多分、十代・二十代の人にはつまんないだろうという気がしますし、五十代以上の人にはこの話ぬるいんじゃないか。そして多分、あと十年たったら、この作品、わざわざ読む必要もなくなるだろうという気がします。
三十代・四十代の人がスイート・スポット、読むなら是非、お早めに。
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