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コールドゲーム
【新潮文庫】
荻原浩
定価700円(税込)
2005/11
ISBN-4101230315
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:★★★
ミステリーもサイコ・サスペンスも大好きだが、この作品は楽しめなかった。主人公は今どきの高校生で、会話も軽いノリで交わされ、文章も読みやすい。物語の運びは決してつまらなくはない。しかし題材が重い。「いじめ」と「復讐」。読んでいて気が滅入る。中2のクラス中で行われたイジメ。4年後、イジメを受けた生徒が、自分がされたことと同様のいやがらせと暴力を始める。そしてついに殺人までも。事前の脅迫で正体をちらつかせ、一定のルールに則って行われる復讐。警察などの助けを借りず自分達でそれを阻止しようとする主人公達、元クラスメート。犯人はわかっていて、それを追い詰めてゆくわけだが、最後にはいたたまれない真相もありだ。読むのがつらくなるテーマで、最後に少し成長した主人公を見ても大した救いにならない。読み手を暗い気持ちにさせるのも作者の筆力かも知れないが。
久保田 泉
評価:★★★★
萩原浩の小説は信頼度数が高い。お客の注文と自分の個性を上手く絡め、いい仕事をする職人の作品みたいだ。本著は再読だが、十分愉しんだ。高校三年生の光也は、高校最後の野球部の大会にあっさり負け、引退した夏休みに中二時代のクラスメート亮太から突如呼び出される。当時のクラスメートが携帯の犯行予告と共に襲われ、犯人はクラス中のいじめの標的だったトロ吉こと廣吉だという。半信半疑の中、「ぼくのたいせつなものをうばった君へ 君のたいせつなものをうばいに行くよ」という脅迫メールが届き、又一人襲われる。そして、とうとう死者が出る。トロ吉を探す光也たちに、陰湿ないじめの記憶と共に、じわじわと恐怖が襲う。
本当にトロ吉が復讐のために戻ってきたのか?という一点がぶれず、いじめの重さにも物語が負けず、一気に読ませる。最後まで堪能出来るミステリーにして、良質な青春小説でもある。やはり荻原浩の小説は読者を裏切らず、面白いと再確認した。
林 あゆ美
評価:★★
「イジメ」はしっかり単語になったのだな、としみじみする。物事にはたいてい、すべからく名前がついていて、名前がつくことで存在感をもつ。周りからの肉体的、精神的な嫌がらせは「イジメ」と名付けられてより強力になっている感がする。この物語は中学校時代に「イジメ」を受けた側から復讐される話。
子ども時代は、楽しいこともあるが、生き抜くしんどさも同じかそれ以上にある。そこに陰湿なイジメが加わったらたまったもんじゃない。でも、ちょっと見る世界をずらす、いつもいる場所だけが世界じゃないことを知る、そんなささやかなタイミングが生きることをうながしてくれる。簡単なことではない。けれど、そうしないと生きていけないタフな世の中にますますなっている、ふぅ。
ひたひたと復讐がすすんでいくのを読むのは、疲れて苦しかった。小説の題材には当然重く苦しいものもあるけれど、小説だからこそ書けているものもそこにはある。それが読み手の力不足で読みとれなかった。
手島 洋
評価:★★★★
ある夏、小学生の時に同級生だった、高校3年生がひとりずつ襲われていく。クラス中からイジメを受けていた生徒の復讐なのか。事件はだんだんエスカレートしていき、同級生の有志たちは犯人と思しき生徒を探し始める。
こう話の筋を書いてしまうと、ストーリーには新鮮さをあまり感じないし、どの登場人物も一昔前の少年マンガのキャラクターという感じで、現代の若者を描いている気もしない。しかし、もっとも話の中心にいるはずのイジメを受けていた少年が登場しないまま、存在感だけをどんどん増していくという展開に、最後までひきつけられてしまったし、「イジメ」や「事件」に対する世間の皮相で移り気な見方に対する批評は的確だ。
そして、一番見事なのは作者のバランス感覚。「イジメと復讐」という重すぎるテーマを登場人物の軽いキャラクターで中和していながらも、被害者と加害者のどちらも主人公といえる(そして、その両者がある瞬間入れ替わってしまう)物語を作り上げている。見事な作品です。
山田 絵理
評価:★★★
誰もがクラスでのいじめを経験しているのではないだろうか。いじめる側であってもされる側であっても傍観者であったとしても。やるせない気分にさせられるのは、そのせいだと思う。
ストーリーの発端は、中2の時のクラスメートへのいじめだ。高3の夏、突如、その復讐と称して、中2の時のクラスメートが次々に襲われ始める。
残酷で悲しいドラマが繰り広げられる中、17,8歳の少年少女たちが勝って気ままだった時代を捨てて、突然つきつけられた過去に向き合いながらも、未来に向かって歩き出そうとする姿が力強く描かれている。そして最初から仲が良かったわけではないが、エスカレートする復讐を止めるために元クラスメート達が団結し、難問にぶつかるたびに必死に考えて答えを探し行動する姿と、それに比例するように不気味さを増す復讐の様相に引っぱられ、ラストまで一気に読みきってしまった。
でも怖かった。夢の中で、復讐を予告するメールを受け取ったくらいだから……
吉田 崇
評価:★★★
サービス満点、優等生なエンタテインメント、楽しく読めるし、個人的に気になる作家の一人なのですが、敢えて言うなら、もっと何か悪のりして欲しい。著者に対して、ペラペラペラッと読んで、あー面白かったで終わる様な作家ではないという思い込みが僕にはあって、だから読後感は、もうひとこえ、なのであった。
過去のいじめ、それに対する復讐、それを阻止しようと結成される『北中防衛隊』、おお、何だかこう書くと、すごくつまらなさそうだ。登場人物達が高校3年生なので、青春の香りがぷんぷんしていて、友情だとか初恋だとかおぼろげにしか見えない将来だとかの定番メニューも盛り沢山で、って、書けば書くほどつまんなくなっちゃうので、後は読んでのお楽しみなのですが、後半、「おお、この辺、貴志祐介だ」と思った部分があり、ネタばれに関わるので詳細は省きますが、どんでん返しはある程度予測可能。
良くも悪くも主人公の光也の様な印象の作品。やっぱ、亮太の方がおもしろみがあります、よね?
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