「お酒を飲むから太る」というのは幻想~『飲んでも太らない秘密の習慣』

飲んでも太らない秘密の習慣 (青春新書)
『飲んでも太らない秘密の習慣 (青春新書)』
伊達 友美
青春出版社
798円(税込)
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 「お酒を飲むと太る」と言われています。

 確かにお酒をたくさん飲むと、血液中の中性脂肪値が高くなります。だから、中性脂肪値が高いとお医者さんから「お酒を控えるように」と釘をさされてしまいます。しかし、今日お酒を飲んだからといって、即、体に脂肪がつくわけではありません。食べたもの、飲んだものが体脂肪となって体に定着するのは2週間後と言われています。つまり、食べ過ぎ・飲みすぎても、すぐに調整すれば太ることを防ぐことができるのです。

 その執行猶予期間は48時間。

 余分に摂ってしまった食べ物は、分解されてグリコーゲンという糖質になり、肝臓に蓄えられます。そして、必要に応じてブドウ糖に分解され、エネルギー源として使われるのです。ところが、肝臓にストックできるグリコーゲンの量は、約1食分と多くありません。そのまま食べ続けると肝臓では蓄えきれなくなって、脂肪細胞という容量限界のない大きな倉庫に運ばれてしまうのです。いくらでも巨大化して体脂肪となって体に居座り、ベルトの上にのっかかる「はみ出し肉」となってしまうのです。

 だから、2日連続で暴飲暴食をするのは危険です。肝臓にグリコーゲンとして蓄えられているうちに使いきることを意識しましょう。そのためには、48時間の間に肝臓を空っぽにすればいいのです。肝臓にストックできるのは約1食分。1食分くらいなら、なんとか48時間以内に調整できるはずです。

 たとえば、前夜にいつもの2倍の量を食べたとしたら、まず朝食を抜く。それでも足りないようなだと昼食を半分にするなどして調整するといいのです。1食抜いたくらいで人は死にません。そんな時のために肝臓や脂肪細胞がしっかりエネルギーを備蓄しているのですから。

 子どものころに「お腹がすいて目が覚めた」ということはありませんでしたか? 48時間の調整中に目指したいのはあの時の感覚なのです。

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